ここ水戸でフランス料理店の新規オープンとなると、ごく稀なこと
と言ってもいいでしょう。県庁所在地の水戸市ですが、全国的に見れば
人口が30万人にも満たない小さな地方都市に過ぎないわけで、需要と供給の
バランスからすれば、それも自然なことなのかもしれません。
そんな水戸の街に6月29日OPENされた「Atelier 5(アトリエ サンク)」さん。
当日の予約にも物腰柔らかに、大変気持ちよく受けて下さり感謝です。
開店から五日目に当たるこの日、心もウキウキで訪問してきました。
駐車場までシェフ自らお出迎え。もてなしの心が胸に刺さりました。
二つの扉を抜けると色彩の配置がモダンでお洒落な空間。
アートな香りも漂う雰囲気で、身を置くだけで大変心地が良かったですね。
旬の野菜と主菜のランチB 2625Yen
昼のコースは他に軽めのランチA(1995円)の二本立て。
アミューズはかぼちゃのワッフル。香り高い生地のくぼみに、
キューブ状のかぼちゃが仕込まれています。ホクホクで美味しかったなぁ。
前菜:パテドカンパーニュ 野菜のギリシャ風
塩気が大変好みのパテは旨み、舌触りが濃厚です。一口大の人参、
大根、ズッキーニ、紫オニオンはピクルス仕立てになっていました。
自家製パンも抜け目なくキッチリ美味しいものです。
冷めないようにとの心遣いから、脇には焼き石が添えられていました。
とうもろこしと人参のスープには、バナナのチップが
浮かんでいます。素材の甘さを活かした味わいが素晴らしい。
和の匙をあてがうあたりにシェフのセンスがキラリ光りますね。
主菜:まぐろのロースト サルサソース
前菜、主菜は肉・魚からそれぞれプリフィックススタイルで。
聞き忘れてしまいましたが、火入れも見事なまぐろはカジキでしょうか。
中央には玄米がこんもり盛られています。ニンニクやアンチョビ、生姜が
香るソースで頂きます。美味なるソースで味わうフレンチは大好物。
自家焙煎の珈琲はコーヒープレスで登場。
この日の豆はマンダリン。
抽出蒸らしの待ち時間の3分を砂時計で計るオシャレな演出付き。
締めはハーブが香るパンナコッタ。振りかけたシュガーパウダーと、
カットしたメロンが織りなすシンプルで小粋な盛り付けが素敵です。
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アトリエ サンク Atelier 5
茨城県水戸市赤塚2098-3
070-6527-8484