Willのあれこれ日誌

猫3(8才♂、3才♂、年齢不明♂)、人間(年齢不詳♀)でやっている17年目のWillどうぶつ病院です。

まだいるのだ~

2012年11月15日 | 予防や健診について
フィラリア症予防薬の投薬期間は蚊の出現時期により、地域差が少しあります~

東京都八王子市のフィラリア症予防推奨期間は5月~12月となっています

なぜなら、数年間の調査で、蚊の出現時期が早いと4月から、遅くても11月中旬まで

認められているからです。

その証拠



昨日ゲット~ 

フィラリア症予防薬は、フィラリアの子虫=ミクロフィラリアを蚊が体に埋め込み、

犬や猫(フェレットも)の体内で少し成長した段階のフィラリアに効果があります。

つまり、フィラリアの子虫=ミクロフィラリアには感染してしまうんです。

「フィラリア症予防薬」 つまり 「フィラリアによる症状が出ないようにを防ぐ薬」

ややこしいですが、「体内に感染したフィラリアの虫を駆虫する」ことにより

「フィラリアによる症状が出ないようにを防ぐ薬」なので「フィラリア症予防薬」

という駆虫薬であり予防薬なのです

結果、「フィラリアが引き起こす症状を防ぐことができる予防薬」というわけです。

ちなみに、予防薬は飲んでから1か月間薬効が持続しているわけではありません

体の中に貯めておいたフィラリアを月1回まとめて駆虫します

その月1回の期間が蚊の出現する期間と駆虫するしくみから

5月~12月と設定されています。

(なんとかまとまった!?)

(もっとマニアックにいきますと、HDUと気象台のデータから平均感染期間が計算式で

算出され、それにより各地域の予防推奨期間が設定されています。

HDUとは、犬フィラリアを媒介する蚊の体内でフィラリア幼虫(ミクロフィラリア)が

成熟するために必要な積算温度の単位です。

HDUを算出することによって、犬フィラリア症が感染する期間を推定することができるというしくみ。)




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