前回&前々回はまじめ感どっぷりで~・・・とらしくない
感じだったので、今回はさら~っとわかりやすくしてみようと思っているのですが、
どうだろう・・・
・・・・・
え~ 本題に入りましょう~ (←この感じがいつもっぽい)
今の時代のフィラリア症予防はかな~り楽になりました
なぜなら、月1回、各地域の投薬推奨期間を守って投薬を行えば、ほぼ100%予防ができるからです
フィラリア症とはフィラリアの子虫を持っている蚊に刺されることにより、吸血時に子虫が体に埋め込まれます
体内で成長したものが、最終的に心臓に住み着き、そこでまた子虫を生み出すために、
循環器的にも、内臓的にも、免疫的にも問題がでます
しかしながら、フィラリア症予防薬にはいろいろと誤解があります。
大切な予防薬だからこそ、ポイントを書いておきました
1、フィラリア症予防というからには、フィラリア症の予防なのだ。
つまり、フィラリア症の発症を防ぐ予防。
蚊に刺されることを予防しているわけではありません。
蚊は媒介動物なので、血を吸うたびに子虫を運ぶ悪役です。
2、どんなに頑張っても蚊には刺されちゃうのだ。
ということは、フィラリアの子虫は身体の中に入ってしまう。
フィラリア症予防薬は、フィラリア症をおこす大元のフィラリア子虫をやっつける駆虫薬と言えるでしょう。
(マンションでも10階でも蚊が上昇できるらしい&まさか10階で閉じ込めるような虐待的飼い方をしている人はいないですよね・・・)
3、月1回の意味は、1か月間薬効が効いているわけではないのだ。
蚊に刺されて子虫が体の中に入ります。それが、体の中で成長していきます。
その成長過程のL3という段階に成長したフィラリア子虫をまとめて駆虫します。
つまり、体の中に埋め込まれたフィラリア子虫の成長を待って駆虫するというわけです。
その成長期間が約1か月。なので、1か月づつ遅れて投薬が必要になります。
4、投与期間はどうやって決まっているのか
HDUというすばらしいデーターに基づいて各地の推奨投与期間が決まっています。
それが、フィラリア症の感染可能期間から蚊が出現しなくなる月+体内のフィラリア子虫成長と駆虫の1か月
ということで、八王子市であれば、11月中旬まで蚊の出現があるために、12月が推奨投与期間の最終月になるというわけです。
5、月1回飲ませるから、タイミングが大事。
フィラリアの子虫をまとめて駆虫するため&飲み忘れを防ぐ意味でも
投薬推奨期間は同じ日に投薬をしましょう。
6、飲み忘れても、飲ませておこう。
ひとまず、1週間以内であれば、セーフ。ですが、気が付いた時点で確実に投薬しておきましょう。
残りの月は、その日から月1回ペースで投薬しましょう。
2週間以上であれば、赤信号。ですが、気が付いた日に確実に飲ませておきましょう。
残りの月は、その日から月1回ペースで投薬しましょう。
7、早く飲ませちゃった。
フィラリア症予防薬の安全性は高い&薬効が1か月聞いているわけではありません。
残りの月は、その日から月1回ペースで投薬しましょう。
8、いろんな種類があります。
現在、メジャーなのは牛肉ベースのお肉タイプのものが人気です。
薬剤は、イベルメクチン製剤とモキシデクチン製剤のものがあります。
ほかに、ミルベマイシン、モキシデクチンの錠剤タイプがあります。
ちなみに、当院では、イベルメクチン製剤のお肉タイプとミルベマイシンの錠剤タイプと2種類用意してあります。
ただし、コリー種だけは気を付けましょう。
イベルメクチン製剤に対し低濃度でも強い副作用を起こす可能性があるため、
イベルメクチン製剤以外の予防薬を選択します。
9、フィラリア症予防薬投与前検査
その年のフィラリア症予防薬の投薬前には検査が必要です。
なぜなら、添付書にも記載してあります。万が一、確認せずフィラリアに感染していた場合、
思わぬ症状を引き起こすことがあるため、事前検査で確認してから投与をします。
親虫の検査のみまたは、子虫の検査のみを実施する動物病院もありますが、
当院では、きちんとまじめに子虫と親虫と両方の検査をしています。
ちなみに・・・
検査は去年の感染の有無を調べています。血液中の子虫と特に悪女(親虫メス)の抗体を検出します。
実際に、子虫が検出されても親虫の検査は陰性だった。子虫は検出されなかったが、親虫の検査は陽性だった
というケースを経験しています。やはり、子虫&親虫の両方の検査は必要です。
感じだったので、今回はさら~っとわかりやすくしてみようと思っているのですが、
どうだろう・・・
・・・・・
え~ 本題に入りましょう~ (←この感じがいつもっぽい)
今の時代のフィラリア症予防はかな~り楽になりました
なぜなら、月1回、各地域の投薬推奨期間を守って投薬を行えば、ほぼ100%予防ができるからです
フィラリア症とはフィラリアの子虫を持っている蚊に刺されることにより、吸血時に子虫が体に埋め込まれます
体内で成長したものが、最終的に心臓に住み着き、そこでまた子虫を生み出すために、
循環器的にも、内臓的にも、免疫的にも問題がでます
しかしながら、フィラリア症予防薬にはいろいろと誤解があります。
大切な予防薬だからこそ、ポイントを書いておきました
1、フィラリア症予防というからには、フィラリア症の予防なのだ。
つまり、フィラリア症の発症を防ぐ予防。
蚊に刺されることを予防しているわけではありません。
蚊は媒介動物なので、血を吸うたびに子虫を運ぶ悪役です。
2、どんなに頑張っても蚊には刺されちゃうのだ。
ということは、フィラリアの子虫は身体の中に入ってしまう。
フィラリア症予防薬は、フィラリア症をおこす大元のフィラリア子虫をやっつける駆虫薬と言えるでしょう。
(マンションでも10階でも蚊が上昇できるらしい&まさか10階で閉じ込めるような虐待的飼い方をしている人はいないですよね・・・)
3、月1回の意味は、1か月間薬効が効いているわけではないのだ。
蚊に刺されて子虫が体の中に入ります。それが、体の中で成長していきます。
その成長過程のL3という段階に成長したフィラリア子虫をまとめて駆虫します。
つまり、体の中に埋め込まれたフィラリア子虫の成長を待って駆虫するというわけです。
その成長期間が約1か月。なので、1か月づつ遅れて投薬が必要になります。
4、投与期間はどうやって決まっているのか
HDUというすばらしいデーターに基づいて各地の推奨投与期間が決まっています。
それが、フィラリア症の感染可能期間から蚊が出現しなくなる月+体内のフィラリア子虫成長と駆虫の1か月
ということで、八王子市であれば、11月中旬まで蚊の出現があるために、12月が推奨投与期間の最終月になるというわけです。
5、月1回飲ませるから、タイミングが大事。
フィラリアの子虫をまとめて駆虫するため&飲み忘れを防ぐ意味でも
投薬推奨期間は同じ日に投薬をしましょう。
6、飲み忘れても、飲ませておこう。
ひとまず、1週間以内であれば、セーフ。ですが、気が付いた時点で確実に投薬しておきましょう。
残りの月は、その日から月1回ペースで投薬しましょう。
2週間以上であれば、赤信号。ですが、気が付いた日に確実に飲ませておきましょう。
残りの月は、その日から月1回ペースで投薬しましょう。
7、早く飲ませちゃった。
フィラリア症予防薬の安全性は高い&薬効が1か月聞いているわけではありません。
残りの月は、その日から月1回ペースで投薬しましょう。
8、いろんな種類があります。
現在、メジャーなのは牛肉ベースのお肉タイプのものが人気です。
薬剤は、イベルメクチン製剤とモキシデクチン製剤のものがあります。
ほかに、ミルベマイシン、モキシデクチンの錠剤タイプがあります。
ちなみに、当院では、イベルメクチン製剤のお肉タイプとミルベマイシンの錠剤タイプと2種類用意してあります。
ただし、コリー種だけは気を付けましょう。
イベルメクチン製剤に対し低濃度でも強い副作用を起こす可能性があるため、
イベルメクチン製剤以外の予防薬を選択します。
9、フィラリア症予防薬投与前検査
その年のフィラリア症予防薬の投薬前には検査が必要です。
なぜなら、添付書にも記載してあります。万が一、確認せずフィラリアに感染していた場合、
思わぬ症状を引き起こすことがあるため、事前検査で確認してから投与をします。
親虫の検査のみまたは、子虫の検査のみを実施する動物病院もありますが、
当院では、きちんとまじめに子虫と親虫と両方の検査をしています。
ちなみに・・・
検査は去年の感染の有無を調べています。血液中の子虫と特に悪女(親虫メス)の抗体を検出します。
実際に、子虫が検出されても親虫の検査は陰性だった。子虫は検出されなかったが、親虫の検査は陽性だった
というケースを経験しています。やはり、子虫&親虫の両方の検査は必要です。