Willのあれこれ日誌

猫3(8才♂、3才♂、年齢不明♂)、人間(年齢不詳♀)でやっている17年目のWillどうぶつ病院です。

犬&猫の避妊手術について

2015年10月01日 | Will 日誌
避妊手術とは、メスに将来的な病気の予防、発情コントロール、

計画のない子供ができないようにと

卵巣または卵巣と子宮を切除する手術。

その子たちにメリットがなければ、

獣医師さんたちは、避妊手術はおすすめしません。

メリットは、将来的な病気のリスクがかなり減る!

ということです。

発情時のホルモンバランスによる体調不良、ねこさんの夜鳴き

卵巣嚢腫、顆粒膜細胞腫、子宮内膜炎、子宮水腫、子宮蓄膿症、

乳腺腫瘍など・・・。

とくに、数値が明らかになっているものは、

避妊手術と乳腺腫瘍の予防効果率です。

新しいデータを勉強してみました。


犬の場合 避妊手術時期 予防効果

     初回発情前   約1/200

     初回発情後   約1/12.5


猫の場合  避妊手術時期  予防効果

      6ヶ月齢以下   約91%
      7~12ヶ月齢  約86%
      13~24ヶ月齢 約11%
                                                                     

乳腺腫瘍は、良性、悪性ともにありますが、

わんちゃんの場合、良性悪性の割合は5~6対5~4

と言われていますが、猫さんは9割悪性といわれています。

また、術後「太る」という話をよく聞きますが、

食欲に対しての抑制ホルモンの働きがなくなるためです。

しかしながら、「摂取カロリーが増えなければ、

体重が増えることはない。術後の体重増加の原因は

摂取カロリーが増えたことによる」という報告が、

アメリカのほうで、実際に実験してみた結果が

あります。

残念ながら、摂取カロリー=オーナーさんが与えるもの

ということになってしまいます

せっかく、避妊手術をしても、太ってしまったことによる

病気が出てはもったいない

健康管理していきましょう~







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