Willのあれこれ日誌

猫3(8才♂、3才♂、年齢不明♂)、人間(年齢不詳♀)でやっている17年目のWillどうぶつ病院です。

避妊手術のススメ

2007年05月17日 | 避妊手術と去勢手術
おなかを開けるなんてかわいそうとか、
わざわざ、取らなくても。。。という
意見も聞くことはありますが・・・

その子たちにメリットがなければ、
獣医師さんたちは、避妊手術はおすすめしません。

メリットは、将来的な病気のリスクがかなり減る!

ということです。

発情時のホルモンバランスによる体調不良、ねこさんの夜鳴き、
卵巣嚢腫、顆粒膜細胞腫、子宮内膜炎、子宮水腫、子宮蓄膿症、
乳腺腫瘍など・・・。

とくに、数値が明らかになっているものは、
避妊手術と乳腺腫瘍の予防効果率です。

犬の場合 避妊手術時期 予防効果
     初回発情前   約95%
     1回発情後   約90%
     2回発情後   約70%
     2.5歳以降  0%

猫の場合  避妊手術時期  予防効果
       6ヶ月齢    約90%
      7~12ヶ月齢  約85%
      13~24ヶ月齢 約10%
      24ヶ月以降   0%   

乳腺腫瘍は、良性、悪性ともにありますが、
わんちゃんの場合、良性悪性の割合は5~6対5~4
と言われていますが、猫さんは9割悪性といわれています。

また、術後「太る」という話をよく聞きますが、
食欲に対しての抑制ホルモンの働きがなくなるためです。

しかしながら、「摂取カロリーが増えなければ、
体重が増えることはない。術後の体重増加の原因は
摂取カロリーが増えたことによる」という報告があり、
アメリカのほうで、実際に実験してみた結果です。

残念ながら、摂取カロリー=オーナーさんが与えるもの
ということになってしまいます。

せっかく、避妊手術をしても、太ってしまったことによる
病気が出てはもったいない。
自分のペットの健康を管理するという感じでいきましょう!
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