Willのあれこれ日誌

猫3(8才♂、3才♂、年齢不明♂)、人間(年齢不詳♀)でやっている17年目のWillどうぶつ病院です。

耳を何とかしたいのだ

2017年10月29日 | Oh!みみ~(耳について)
外耳炎は慢性化しやすい炎症の1つ

そのため、やはり炎症を引き起こさないように予防につきますが、

炎症を起こしてから、その後、慢性化してしまうことも多い・・・

ベースに、アトピー、アレルギー、食物アレルギー、犬種、耳道の構造などが絡んで、なんとも複雑・・・

さらに、ポリープや、鼓膜損傷が重なると、なんとも厄介

多くは、耳そうじに綿棒を使っていたり、鼓膜近くの汚れがコルク栓のように固まっていたり

鼓膜が破れていたり、ポリープがあったり、耳道の閉塞、変形があったり、たるみがあったりです。

アレルギー、アトピー、脂漏症(角化症、多汗症)がベースにあるかないかは重要

耳の治療と言っても、洗浄、点耳薬、投薬、食事療法、レーザー、麻酔をかけて行う処置、手術など

点耳薬も抗生剤ベースのもの、ステロイドベースのもの、長期作用型のものなどあります。

しかしながら、鼓膜損傷の場合は、基本どれも使うことができません

院内調剤で鼓膜に刺激がないといわれているお薬で点耳薬を作成しなければなりません。

そこで、以前から考えていたことを実行~

もともとは人から来ているのですが、ブロー液 という点耳薬

歴史は古いのですが、なんと 販売されておりません

自分で調剤するしかない 

コンロに鍋、かき混ぜ棒など必要 プラスチックは使えない・・・

測りも小数点2ケタまで必要・・・

きっちりと測りました~


沸騰温浴で溶かします~


酢酸を使うのですが、ほぼ100%の濃度のためすっぱいにおい
しかも沸騰の中で温め溶かすため、すぐ蒸発しちゃう
鍋にはお湯さしながら、蒸発防ぎつつ・・・・
2時間半くらいかかったかな??
結局、夜中に出来上がり~

できたものもすっぱいにおい・・・

片耳10~15分程耳浴させるとベストなようですが、動物では鎮静かけないと
難しいかなと思いますが、週1回くらいで洗浄後点耳しても続けていくと
良い感じがします。
点耳後はなるべく、耳を振らないようにするのもコツですが、
通常の洗浄でも反射で振ってしまうことも多々あるので、がんばって

汚れがあると効果が落ちるので、できる限り洗浄してからの使用になります。
なので、耳嫌いなわんちゃんたちは、鎮静などをかけてきれいに汚れを取ってしまったほうが早道かも・・・
おそらく、1回では済まないと思いますが・・・

なかなか治りが悪いというわんちゃん、原因をさぐりつつ、ブロー治療してみませんか??














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