もう1月の上旬のことですが、かねてより歩いてみたかった茨城県石岡市へ行って来ました。
今年の目標?に「純喫茶遠征をたくさんする!」があったので、その第一弾。
石岡は昔の同僚の結婚式で一度降りたことがありましたが、散策は初めてです。
まずは早めのランチを兼ねて念願の純喫茶へ。
「純喫茶マツ」さん。
石岡の駅から徒歩5~6分くらいかな、道路沿いのわかりやすいところにありました。
半地下・1階・2階と3フロア構成の大箱純喫茶です。
1階です。
こちらは2階。
2階からの風景。カウンターの上部がレトロフューチャー。
ママさんも店内のインテリアも雰囲気も、来てよかったと思える素敵な純喫茶でした!
もっと詳しくはコチラです。
さて、腹ごしらえもしてここから石岡の看板建築や古い建物を見て歩きます。
石岡は大火によって多くの文化遺産を焼失したそうです。
今から400年以上前の府中城落城時に町中が火の海となって中世の文化財の多くが灰となり、
その後も大小の出火・大火による「大火の歴史」があるほど。
そして昭和4年の大火で駅から中町にかけて、多くの建物が灰となってしまったそう。
残った建造物も多くあるらしいけど、その後に建てられた看板建築や土蔵造りの建造物が、趣のある街並みとなっています。
黒漆喰の蔵。
随所に厚みを感じます。
昭和4年の大火後に建てられたそうで、大火への備えを感じます。
長く見事な煉瓦塀。
このような蔵造りの建物があちこちにあります。
こちらは重厚な煉瓦蔵!煉瓦の「うだつ」(画像右側)が見られます!
隣家からの火事が燃え移るのを防ぐために、防火壁として造られたそうです。
「うだつ」を造るにはお金がかかり、これが上がっている家は生活力があり比較的裕福な家、ということで
「うだつがあがらない」という慣用句がありますが、今はあまり使わないですね^^;
それにしても煉瓦のうだつは初めて見ました。
こちらは門からうっすらとレールの跡が見られます。
トロッコかなにかでしょうか。覗くわけにもいかず、わからないまま。
中町通りに出てきました。
三連アーチのパン屋さんと、あえて左右対称にしなかった看板建築の水酉酒店。
ここからメインの通りでなく路地です。
有名な看板建築はメインの通りにありますが、路地の方が見どころあります。
とあるモルタルの看板建築の上部。デザインが凝ってる。
チェーン店のない風情ある街並み。
平松理容店。
国の登録有形文化財です。
モルタルの造形が素晴らしい。左官職人の心意気を感じます。
じっくり写させてほしいと思い、許可を得ようと声をかけましたがドアは開いているのに
誰も出てきませんでした。不用心だなぁ・・諦めて退散。
ちらりと見えた店内もレトロでした。
蔵をはじめ、瓦屋根の住宅や趣のある出桁造りが連なります。
タイルや角丸の窓、ガラスブロックを使ったこの建物もいいなぁ。
栗山呉服店。出桁造りの建物で、国の登録有形文化財。
散策マップによると「昭和7年頃に建てられた木造2階建ての商家建築。
2階正面のガラス戸の繊細な組子は、明治以降における日本建築の近代化の特徴をよくあらわしている」
小さなガラスを割付デザインして中にはめ込んで作られた昭和初期建築にみられる「おたふく窓」。
手持ちのガラスを無駄なく使うというこういった窓は、大きなガラスが手に入りにくい時代に建具職人さん達が考えだしたガラス窓だそう。
さて、路地を一通り歩いたら次はメインの通りへ!
有名な看板建築と、この日2度目の「純喫茶マツ」、そして最後に出会った素敵な建物。
石岡散策その2へ続きます。
失礼しました。
日帰りで充分廻れますのでいつか是非!
建物のことは、駅前の観光案内所でもらった街中マップみたいなのが役にたちました。
とにかくメインの通りから路地という路地を曲がり、何やら見付けてはひとりでテンションあがってました笑
自分は鹿島鉄道廃線跡の帰りがけにチャチャッと廻ったぐらいだったので、駅周辺しか廻れませんでした。
改めて行かねばなりませんね。
どの写真も歴史を重ねた重厚感と、奥行きの深さみたいなものを感じさせます。建物の解説もよくわかります。
私も前に行ったのに、長い煉瓦塀や「うだつ」やトロッコのレール(?)が、あれ、いったいどこにあったかな?と、よく見ていなかったことを今になって思い知らされました。
その2が楽しみです!