3月下旬のことですが、念願だった江戸東京たてもの園へ行ってきました。
「江戸東京たてもの園」は、開発などで現地保存が難しくなった文化的価値・歴史的価値の高い建造物を移築・復元・保存し、貴重な遺産として公開している野外博物館です。
時々都心を、古い建物を探しつつ街歩きしていますが(今年は全然できていない)、探さずともここならいっぺんに見られる、私にとってはとてもうれしい博物館。
探す楽しみ・見つけた時の喜びは得られないけれど、見られるだけありがたい。
古いモノや古い建物・昔ながらの街並に興味を持った頃から 、ずっと行ってみたいと思っていました。
予定をたてると天候が崩れたり、自分の体調が悪くなったり、同行者の都合が変わったりと、行ってはいけないのか?と思えるくらい、実現せず4~5回目の計画(笑)。
仕事であまり家にいないため、画像を整理出来ずにいたので建物名などは記憶が定かでなく、案内の冊子から拾いました。
(画像だけで156枚あった・・)
その1は主に看板建築をアップします。
このあたりは一番見たかったエリア!
昔の商家・銭湯などが建ち並ぶ、下町の風情が感じられるエリアです。
銅板張り看板建築にテンションあがります♪
現在の千代田区神田神保町に昭和初期に建てられたという、荒物屋さんの「丸二商店」です。
銅板片を組み合わせた、職人技が光る素晴らしい意匠。入口上の電灯のあたりのデザインも細かい!
店内は昭和10年頃を再現。
道具類は後付けであろうけど、それさえ私と同僚はわくわくします(笑)。
横の路地側から見たところ。
裏手には長屋も移築し、路地の様子も再現されています。
長屋の玄関周りもよく見ると銅板が使われている。
路地を進んで、振り返った景色。
井戸ポンプもありました。
路地を出て丸二商店の向かい側。
「植村邸」です。
素晴らしい。デザインも素敵だけれど、これを作った当時の銅板職人って本当にすごいな。
現在は深い緑色をしている銅板ですが、完成当初は陽の光を受けてまばゆく輝いていたそうです。
真新しい銅板は、空気中の酸素や水と反応することで褐色に変化し、さらに長い年月が経つと、緑色に覆われます。
(NHKの番組サイトより)。
こちらは「村上精華堂」。台東区池之端、不忍通りに面して建てられていた化粧品屋さんです。
イオニア式の列柱を並べた前面。
こちらも看板建築です。
神田近辺の店から原料やガラスビンを仕入れて、奧の作業上で化粧品を造っていたそうですよ。
通りを奥に進むと、またよくぞ残してくれました!という建物が。
昭和初期に現在の千代田区神田淡路町に建てられた「花市生花店」。
素晴らしい看板建築です。奥行きが非常に深いですね~。
前面は銅板張りで、装飾が施されています。
特にこの4枚のレリーフに描かれた四季の花が素敵(同僚が気付きました)。
お隣は「武居三省堂」。明治初期に創業した文具店です。
前面はタイル張りの看板建築。
よく見ると、戸袋廻り・庇などは銅板で包まれています。
店内をよく見なかったので、次回の楽しみに。
「大和屋本店」。昭和3年に建てられた木造3階建ての乾物屋さんです。
手前のたばこ売場が印象的!
戦前の乾物屋の様子を再現しています。
昭和初期の記憶を伝える遺産に、二人ともアガりまくりのエリアでした。
特に銅板張りには惹かれます。
よかったらこちらも・・
※ノスタルジック東京12~銅板張り看板建築~
次回は、銭湯や出桁造りの商家などをアップします。
そうなんですか!千と千尋の~に出ていたのですね。
ここは、もうちょっと近ければ年パス買います(笑)
建物いっぱいで目移りしそう~
お褒めいたたき、ありがとうございます。
書いた甲斐がありました!
また仕事が催事期間に突入してしまいましたが、
出来るだけ早く次の記事をアップしたいと思っています。
ここは何回行ってもいいですよね。
都内にはここに移築してほしかった建物がたくさんあります。。。
銅板の意匠や装飾など、気がつきませんでした。
この記事を勉強してぜひ、もう一度行きたいと思います。