またひとつ、昭和の純喫茶の灯が消えようとしています。
JR十条駅徒歩1分、Swing(スヰング)
1週間前に友人と訪れたのですが、祝日だったためか閉まっていました。
その後、土曜日に友人も一人で入店、私も昨日なんとか行くことが出来ました。
友人の情報では、夕方は早めに閉まってしまうらしく電話してから行ったとのこと。
私は平日なのでとりあえず14時半くらいに。
入ってみて、あれ!?既視感・・
王道かつゴージャスの要素もあちこちに見られる素敵な昭和喫茶、どこかと似ているのかな?と最初思いました。
いや違う。
実は20代前半、十条に少しの間、住んだことがあります。
その時、友人に連れられて入ったのが十条銀座にあった喫茶店と、もうひとつこちらのスイングだったことを入店して思い出しました。
思い出したのがこの街灯のようなライト。
奥のレリーフの壁の方が印象的なように思いますが^^;
この街灯?が意外過ぎてびっくりしたのを思い出しました。
純喫茶マニアなのでスイングさんの存在はもちろん知っていましたが、こんな素敵な純喫茶へ入ったことを忘れていた自分にバカバカ。
でも20代なんて、喫茶店は寄り道程度でメインは飲み屋やディスコ(今のクラブ)だったから、覚えてないのも仕方ないか・・
店内の、煉瓦の柱みたいなパーテーションの上には、
古いコーヒーミルやライトなどアンティークの調度品が飾られています。
そしてやっぱり奥のレリーフはお見事!!
何種類か模様の違うレリーフがランダムに。
手前の席には常連さんやほかのお客さんがいらしたので、奥の方しか撮れなかったけど
この素晴らしさは伝わるかな。
入口付近、カウンター前の席も撮らせていただきました。
ママさんは温和で感じがよく、それでいてキレも良く、素敵な方です。
あ!!このレリーフは奥の壁の一部?
1枚、余っちゃったのかしら^^;
その下は暖炉チックになっています。
床の模様もレトロかわいい。
金閣寺の写真。
ママさんが撮影したそうです。
カウンター内も使い込まれたアンティークのようでした。
入店して奥の席に着き、
男性のスタッフさん(後でわかったのですが常連さんだった)にチキンバスケットをオーダーしました。
するとママさんがいらして「チキンが今無くてもうすぐ納品されるので時間がかかるかも」ということだったので、待ちますと伝えて先に撮影を。
※最初に撮影の許可はとっておいた
その後まもなく一人の女性が入ってきて、私の隣に「大荷物でバタバタすみません」と座りました。
それは全然構わないのですが、少し会話をすると、時間がないらしく「3時半に出なきゃいけなくて・・」とおっしゃっていて一番早く出来るものをオーダーされていました。
何枚か店内の写真を撮ってしばらく座っていましたが、やがて席を立ち、帰ってしまわれ・・
よほど時間がなかったらしい^^;
そして私のチキンバスケットは1時間待っても来ず、さすがにオナカがすいたので
「チキン納品まだでしたらトーストでもいいですよ~」とカウンターに行ってママさんに伝えたら
「待たせて申し訳ないからこれサービスするわ!」と手渡してくれたのが・・
さっき帰っちゃった女性がオーダーしていた「ドンキホーテ」というホットサンド笑。
出来上がっちゃってたのね^-^;
ハムとチーズとコールスローを挟んだ焼きサンドウィッチ。
チーズ苦手だけど、チーズの臭さは全然なくてコールスローが美味しかった!
先に来ていたイチゴジュース(白っぽいけどちゃんとイチゴの味)。
そしてホットサンド申し訳なかったから、珈琲を追加でオーダー。
珈琲美味しい!好みの濃さでした。
シュガーポットはポッテリしたタイプではなく、くびれてるの珍しい。
トイレの壁もレトロかわいい。
このロールタオル?(なんていうんだろう)懐かしい!
この間入った純喫茶にもあったけど、全般的に見なくなった。
看板の上に乗ってるライトが、店内の煉瓦の上にあったのとおそろい。
ところで先ほど少し触れた、スタッフだと思ってオーダーした男性は、実は某有名純喫茶の社員さんで、
スイングさんの常連さんなのでした!
しょっちゅう来ているので、ほかの常連さんと話したり時々サーブしたりボランティアもするということです^^
ほかの純喫茶の社員さんが仕事お休みの日に、別の純喫茶の常連さんて素敵ですね。
純喫茶愛がすごい!
しばらく純喫茶談義をさせていただき帰り際にママさんともお話し、お礼とお別れのご挨拶もして、
お店をあとにしました。
店内の雰囲気や調度品も素晴らしく、ママさんや常連さんもいい人ばかりで全てが財産なのに
地元でも反対の声がある再開発でなくなってしまう。
地元民じゃないし何も言えませんが、歴史あるものや昭和の記憶がどんどん消えてしまうのは
ただただ残念です。