朝早くから夕方までドームの中で過ごすのがもったいないくらい。
こどもの日が近いとあって,京セラドーム恒例のキッズデー。
GWで唯一の休日開催となったこの試合にお子様向けイベントが詰め込まれました。
メインは特別ゲストの谷花音ちゃん。ネコにゃんダンスや始球式,イニング間の応援メッセージなど大活躍でした。
ロッテ唐川,オリックス海田の先発は,両軍共に立ち上がりを攻めて1回の攻防で1-1。
さすがロッテは井口が犠牲フライで先制,オリはデホが坂口を迎え入れるタイムリーヒットで同点に。
立ち上がりは不安定だった海田も2回以降は調子を上げ,5回まで1失点に抑える好投。
しかし糸井が盗塁を決めた際にヒザを痛めたところから,暗雲が立ち込めだし・・・
微妙な判定がことごとくオリックス不利に傾き,2者連続で森脇監督が抗議に出る始末。
球審栄村は抗議時間を計りながらも終始意見を聞いていただけに,
反論するにもできないような話だったんでしょう。しかも2者連続で続けての抗議でも。
ただ,あまり審判のプライドを傷つけると,さらにオリックスが不利な状況に追い込まれてしまうこともなりかねないので,
涙を飲んで不利な判定を受け入れるのも一つの作戦なのかと思います。
ただ,相手に貸しを作っているという雰囲気に持っていかなければなりません。
そこらへん,一般社会でも営業を成功させるための秘訣に似ているものです。
しかし,暗雲を払拭できないまま,均衡が破れたのは6回表。
2アウトまでとんとん拍子に取ったものの,井口に変化球をすくい上げられ,レフトスタンド2階レストランの窓へホームランを打たれて2-1に。
さらに糸井は痛めたヒザの影響で早々と降板してしまうし。
あぁまずい・・と思った矢先の6回裏。
ゴッツァンや安達が守備面での情熱プレー賞を連発して盛り立て,いよいよ攻撃へのリズムを作ると,
糸井に代わって出場した川端がヒットで出塁し,デホは倒れたものの
ここんところ1塁ランナーがいる場面では併殺ばかりを繰り返していたバルが唐川から粘りに粘って・・
レフトスタンド下段ポール際へ運ぶ逆転の2ランホームラン。(オ3-2ロ)
チームもバル本人も,ここんところ得点圏での勝負弱さが際立っていただけに,
得点を取ることへの執念,ビハインドでも負けないという気概を久々に見た気がします。
ようやくこれで,魔のゴールデンウィーク(Weak)を払拭できる・・・
ここに通い詰める度に惨敗で涙を飲んできたけれども,連敗を止めた喜びを味わえる・・・
・・・・と思う程甘くはなかったですね。そういえばバルがホームランを打った試合って・・
直後の7回表,海田はランナー2人を貯め,それまでに西本コーチがマウンドに駆け寄って
状態を見守りながら,2死を奪ったところで再び西本コーチがマウンドへ。ここで海田は降板。
前日の試合では,確かに小松・松本・平井が,その前の試合では比嘉がロッテ打線を抑えていたのは記憶に新しいところ。
ようやく,中継投手陣も様になってきて,彼らが力を発揮しなければ,今後のチームの浮上はないという方針なんですよね。
しかも松本は戦力外となったロッテを調子が上がってきた今,この場で見返すことができれば更に乗っていける・・・
ただし,これも松本・比嘉・小松・平井といった投手達は昨日抑えたから今日抑えられるとも限らず・・
ある意味バクチ的な要素もありました。
そのバクチの結果は・・・
(イニング間イベント「さかくぢ」より)
代わった松本は根本にセンター前ヒット,坂口好返球で2塁ランナー3塁でストップ,そして角中にヶy句点の2点タイムリーを許して降板。
続く比嘉も今江にセンター前ヒット,坂口好返球で2塁ランナー3塁でストップ,そしてサブローには押し出し四球で留めを刺す追加点を・・
確かに次のイニングは比嘉が三者凡退に抑えていただけに,7回表はロッテ打線がチャンスに強かったのか,勢いに圧されてしまったのか・・
いずれにせよ,この試合だけでなく,今後のチームの命運を掛けて松本や比嘉の復調に全てを賭けた結果,見事に打ち砕かれたわけです。
これで完全に意気消沈。
まだ唐川を攻めるチャンスは引き続き作ったんですが,再び便秘打線に戻ってしまい,バルも坂口も併殺癖を再発。
結局松永-益田のリリーフ陣から反撃できないまま,結果3-5の惨敗でした。
あぁ,GW本拠地3連戦は3連敗・・。
今年のGolden Week も,やっぱりGolden Weakやったか・・・。
なお,2軍でも打点を稼いでいた高橋信二が9回裏に代打としてヒットを打ちましたし,
私は代打の切り札,何より「SPEEDα」としても試合状況への対応の速さを見せてくれたので,
不振とケガのT-岡田に代わる人材としては適任だと思ってます。
川端も不調が続いてスタメン落ちが続いてましたが,今日マルチヒットを打ちましたし,
攻撃面ではまだまだ改善の余地が見られるんですけど,いかんせんこの投手力で反撃の勢いすら奪ってしまう悪循環。
その再逆転を許した直後,球場全体が落ち込んだ雰囲気というタイミングで谷花音ちゃんは再びフィールド上に。
堀江アナウンサーからの「また京セラドームに来てみたいですか?」という質問に
花音ちゃんは 「いもうとと いっしょに オリックスを おうえん しにきたいです!」
と元気に応えてくれていたのはなんだか泣けてきました。お世辞でも(言わされていたとしても)嬉しかったんだよ。
しかし,この時期に審判の判定も味方に付かない状況と見事な負けっぷりは2007年の大型連敗を彷彿とさせます。
ちょうど調子が上向いてるチームと対戦するタイミングもそうですし。
(オリックスがソフトバンクや日ハム,ロッテの調子を上げさせてるような気もしますが)
でもあの頃はまだ交流戦直前から巻き返しが図れていただけに,早く反撃の狼煙を見せて欲しいですね。
一方で,投手力とくにリリーバーの不振で試合を壊し,スクイズやダブルスチールなどの攻撃の特徴が生かせていないのは
2009年の状況にも似ています。森脇監督が監督代行から監督に昇格した2年目の大石さんともダブるんですよね。
ほんと,あの時のように,このままズルズルと消化しないで欲しいためにも,たのむ・・・
にほんブログ村
お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
正直、精一杯応援してこの結果だと、ハンパない疲労感に陥りますよね・・・
所々には光るものもあるだけに自滅っぽく負けているのが残念ですが、長く温かい目で見守ってあげることも必要ですし、応援するほうも気持ちが折れないよう緩急をつけたほうがいいと思います。
どんな結果でも受け止めるから、自分達の理想を目指してプレーして欲しいですね。5月の初勝利、みんなが待ってるよ!