風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

神戸に潜む魔物

2013-05-09 | Bs現場レポ2013 
昨日ようやく1つ勝てたからといっても,勝ち続けるのは難しいのは承知の上,
でもやっぱり昨日勝ったのをきっかけにチームが上昇(常勝?)気流に乗ってくれることを期待して
今日は神戸総合運動公園まで応援に出向きました。


到着したのは6回裏。すぐに7回のホークス・ラッキーセブンイレブンの攻撃が始まっていました。
(どうやら,今日のゲームスポンサーはセブンイレブンだったらしい)



オリックス先発の海田は,いつもながらランナーを抱えるものの粘りのピッチング。
何よりホークス打線が今低調で,今日の球審佐藤のゾーンが広め(アバウトでしたが)だったこともあって
欲しいところで三振を奪えたのが良かったですね。

しかし,与えた2失点が併殺を取った後に捕手の山崎にタイムリーを打たれるなど,悔やまれる展開でもあったんですけどね。
それでもよく7回まで試合をまとめてくれたものだと思います。
ただ,海田はそこそこ好投しても勝ち運には恵まれないですね。
初回にバルのタイムリーで1点を奪うも,その後全くヒットすら出ない状況でした。
終盤まで来て1-2とビハインドの展開。あぁ今日もこのまま終わってしまうんかなと。





オリックスのラッキーセブン・イレブンの攻撃。
この回はロッティーノが2塁打でチャンスを作り,代走に川端が入るも,
案の定ゴッツァンがチャンスをつぶして終了・・・。


8回表から海田の後を継いだのは佐藤達也。
昨日から連投でもありますが,2イニングのフル回転。




ランナーを許し,2イニング目は球威も落ちてかなり打者に粘られましたが,
こちらも要所を締めて9回裏の攻撃へ。ただランナーを気にしすぎないほうがいいよ。

相手ホークスは帆足を早めに降ろして,金澤・藤岡・千賀と繋ぐ自慢の中継リレー。
そして9回裏はファルケンボーグがマウンドへ。


先頭の平野恵一はボテボテのピッチャーゴロもセカンドの1塁ベースカバーが遅れたのを期に
ファルケンボーグのグラブをかいくぐるように1塁キャンバスへ滑り込み,内野安打で出塁。
すると,今日先制のタイムリーを放ったバルに代えて三ツ俣を代打に起用,併殺阻止ともいえるバントを成功させて1死2塁に。


この勢いに今日は元気の無かったデホがセンター打ち返し,クリーンヒット。セカンドランナーの恵一は一気にホームへ突進。
センター定位置にいたはずの城所からキャッチャー山崎へダイレクト返球。しかし城所の送球は大きく逸れる。
やたっ!同点・・・かと思いきや・・・

何故か三塁側へ逸れたはずの送球軌道が猛スピードで進行する恵一の軌跡に一致。
恵一は偶発的に山崎の捕球グラブと衝突してアウトに。1点ビハインドのまま2アウト1塁の状態に。
あぁもうダメだったか・・と重苦しい空気に包まれたところで,偶然にも『空気を読まない男』嘉男が打席に。


すると,さすが息を繋ぐライトへのヒット,デホの代走駿太は3塁へ。
2死1・3塁に。まだ生きてる・・



続く打者はロッティーノの代走から途中出場していた川端。

すると。


ファルケンボーグは2球で川端を追い込むものの,
試合を決めるここぞの1球が川端の頭部を直撃するデッドボールに。

単なる抜け球ならまだしも,打者を仕留める気合のストレートでヘルメットが吹き飛ばされていましたから,危険球退場になるのは当然のこと。
過去には,北神戸での2軍戦で広島の会澤がオリックス近藤の頭部死球を受けたときに,ホームベース付近まで救急車が到着した上で
そのまま担架で運ばれていたこともあるほど,頭部の硬球は危険なものです。
(その試合は近藤が2軍でノーヒットノーランを達成したのですが,完全試合を9回裏2アウトで逃した2007年の出来事)
ちなみに,川端に代わる選手はベンチには誰も残っていない状態。
これが,代打や代走を出し尽くしたことに影響を及ぼしてしまうのか・・??
一方,3塁側ブルペンは誰も準備している人はおらず,誰が投げるんだ・・という困惑状態。
そこから5分ほど猶予をもらって肩を作り始める金無英。


しばらくして川端は1塁ベースへ復帰。本当に大丈夫なのか?
しかも1週間ちょっと前にも危険球を受けたばかりだし。




続く打者は,ここまでチャンスをことごとく台無しにしてきたゴッツァン。
下手に手を出してセカンドゴロ終了なのか・・セカンドゴロなのか・・・本多の前に打球が転がっていくのか・・・
そうならないで欲しいと思う反面,これが運命なら受け入れるしかないと震えながら見守ることに。




すると天は珍しくオリックスに味方しましたね。
さすがに1打逆転サヨナラの満塁の場面で,緊急登板した金投手としては,ストライクが入らず,
打ち気満々のゴッツァンも目を血走らせながらボールを見過ごして,ストレートの押し出し四球に。

あぁ,欲しいと思っていた1点を取るのって,こんなに大変だったんだ。

でもまだ油断してはならない。ここで終わってしまって,延長突入して長い試合してるうちに中継ぎ陣炎上・・・などと考えてる間もなく,
続く打者山本カズナオは目を血走らせながら金投手のボールに喰らい付いてるではないか。
そんなバットを振り回さんでも,ストライク入ってないんだから,ボールをよく見て,よく見て・・・




しかし2球目,カズナオのスイングしたバットに白球は弾き返され・・・










 







ヒーローは試合を決める一打の山本カズナオ。水をぶっかけられたままの姿でした。









カズナオの苦労人と呼ばれる経歴はスポーツ紙の各記事にあるとおり,育成契約から一度支配下登録されるものの
骨折で再び育成契約に降格したほど。
それがオリックスに移籍し,巨人時代にも接点のあった森脇監督が2月のトークショーで
「山本という選手に注目していただきたい」という言葉があったように,幸運の巡り合わせもあったんだと思います。
努力を見てる人はいるもの。その山本を信じて起用し続けた森脇監督を山本が救ったような気がします。

また,今日は主砲バルディリスの代打に三ツ俣を起用したことも,1点をもぎ取れて初めてうまくいったと認められる采配,
それができなければ迷采配と言われたことと思います。
恐らく,うまくいかない可能性の方が高かったのではないかと思うのですが,腹を据えて覚悟を決めたものだったはず。
この采配で若手の三ツ俣も勝負どころでの度胸を試され,彼ら全員が勝利に貢献したというチーム一丸の野球が生まれたのかもしれません。

ということは,こういう選手を育てるのが今年の方針なのかもね。
だからこそ,松本も勝負どころでの起用で底力を出せと促したんでしょう。
・・まぁそれがうまくいかないこともあってこそ,今日みたいにうまくいったときの喜びが倍増されるんでしょうけど。

そしてプロ初勝利となった佐藤達也投手もおめでとうですね。
連投からの2イニング無失点が生きたからこその逆転劇。

とにかく,これからも1戦1戦が大変になるのは間違いないでしょうね。






でも今日は,ここに来て良かったよ。
こんなガクブルしながら見て,最後がこんな展開なんて,なかなか無かったもんね。
ほんと,野球は筋書きのないドラマだというけれど・・


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1 コメント

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こんなこともあるんですね・・・ (pripri)
2013-05-11 00:54:03
絶対に「負けた」と思いました。送球がそれたのに何故かアウト、あと1死でゲームセット、天にもツキにも見放され・・・
でも、そこからの繋がりが実に絶妙で、先日まで1勝11敗だったとは思えない展開が待っていました。web中継越しですが、感動しました。
川端選手には身体をケアして欲しいですし、山本選手にはありがとうと伝えたいです。展開的には正直、初球は振って欲しくなかったけど、あれを振ったからこそのタイムリーだったと思います。日頃の努力と強い気持ちが結びついたんでしょうね。
明日は全国中継、チーム全体でアピールしていきましょう!
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