愛用の時計が停まった。
二年ほど前、青いバイクに合わせて買った。
単に電池が切れたのだと思う。
バイクを電池が切れる前に降りるとは考えもしなかった。
革でカードホルダーを作れる様になるとは知らなかった。
出来る様に成った事は当たり前と感じ、
出来なく成った事だけ悲しがる。
それは少しずるいのではと反省した。
過去も未来も人生そのものであるのに
過去は戻らず、未来は窺い知れない。
それを悲観するのは、何か人格が拙い。
停まった時計を見て、過ぎ去った時間は宝であり
現在起きてることも、そのまま宝として受け入れ
ようと考えた。
未来は見えなくとも、過去も現在も奇跡なのだ。
なぜかわからないが、この時計を動かすことは
もうないだろう。
写真を見てくださってありがとうございます。
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