団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

サイトウ・キネン・フェスティバル 2011.8.27 バルトーク:バレエ「中国の不思議な役人」

2011-09-09 16:59:29 | 食べること
    サイトウ・キネン・フェスティバル 2011.8.27 バルトーク:バレエ「中国の不思議な役人」

                                           2011年9月7日(火)

 「中国の不思議な役人」は、40年前頃初めて聞いて、その激しい楽曲に強く打たれたものです。
 今回、バレエで見て、こんなに面白く楽しいものだということを初めて知りました。

 演出の巧みさ、ダイナミックさもあったと思うのですが、とにかく楽しめました。


 あらすじは、非常に幻想的なものです。

 中国の役人が不良3人の罠にかかり、娼婦の娘を「えさ」にお金をむしり取られようとするのですが、最初は娘が薄気味の悪い役人を避け逃げるのです。役人が娘を捕えたところで、不良達は役人からお金を奪い、殺そうとします。
 しかし、役人は剣で刺されても、首吊りにされてもなかなか死にません。娘が吊られている役人を下ろすよう言うと、役人は娘に飛びつき、二人は抱き合い、役人の欲望は満たされます。すると、傷口から血があふれ役人が死ぬという、不可思議なストーリーなのです。


 中国の役人を黒衣が操る演出でこれが面白かったのですが、役人が娘を抱き欲望を果たす場面だけは黒衣の操りがありませんでした。
 最初は役人を嫌がっていた娘が、死にそうな役人を目の前にして、自ら進んで受け入れてしまう。それは「死」という荘厳なものを前にして、何らかの考えが昇華した結果だったのでしょうか・・。




・2011年8月27日、長野県松本市「まつもと市民芸術館」


バルトーク:バレエ「中国の不思議な役人」

ミミ:井関 佐和子
役人:中川 賢
役人の影:櫛田 祥光   他

指揮:沼尻 竜典  オケ:サイトウキネンオーケストラ
演出/振付:金森 穣
 










 キャンセル待ちで何とかチケットはゲットできたのですが、舞台に向かって右端の席でした。



 アプローチがとてもゆったりした感じでした。



 オケのメンバーは国の内外から、しかもそれぞれのパートの首席が結構多かったです。
 特筆は、ティンパニが、ベルリンフィルの「主席」!



 演奏会でプログラムを買うことはほとんどないのですが、今回は何か買うようなムードになっていました。

 妻曰く、「今日の演奏会の聴衆の雰囲気は何時もと違うね。」確かに、雰囲気が違っていました。






 プレコンサートというのがあったのです。バルトークのピアノ曲でしたが、間に合いませんでした。




 TVカメラが入っていましたので、いずれDVDが発売されるものと期待しています。買いたいです。



 なぜか、近くに東京電力のビルがあります。長野県でも発電しているのでしょうね・・。




 マンホールの蓋が手毬の絵になっています。踏まないようにあた蓋します。


コメント
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