山口県知事選挙
2012年7月12日(木)
任期満了に伴う山口県知事選は12日告示され、いずれも無所属新人で、NPO法人「環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也氏(53)、元県課長の三輪茂之氏(53)、元国土交通審議官の山本繁太郎氏(63)=自民、公明推薦=、元民主党衆院議員の高邑勉氏(38)の4人が立候補を届け出た。投開票は29日。
4期16年務めた二井関成知事(69)は引退する。中国電力の上関原発(上関町)建設計画への対応などエネルギー政策が最大の争点となる。
以上はネットから引用。
山口県知事選挙は、これまで大方の予想は、自民・公明推薦の山本氏が優勢と思われていたと思いますが、鹿児島県知事選挙の結果で、俄然行方が分からなくなりました。
8日投票された鹿児島県知事選挙では、現職の伊藤氏が3選を決めましたが、九州電力の川内原発再稼働反対を掲げて戦った向原氏が33.7%の得票率を得たのです。(鹿児島市内で、42.9%の得票率を得たのは特筆ものでしょう。)
伊藤氏は、県議会の自民、公明、県民連合(民主・社民ほか)の推薦を受けていたことを考えると、支持母体と投票行動が全く結びついておらず、これは明らかに、原発問題が投票行動を変化させたと思われます。
山口県では、上関原発の建設が最大の争点になることは間違いなく、従来から原発に電力を頼る政策を批判していた飯田哲也氏が俄然有利になるものと思われます。
飯田氏は橋下大阪市長のブレーンとして関西の電力需給問題に関わっていましたが、大飯原発再稼働の結果を受けて責任をとり、辞任しました。飯田氏は橋下氏に選挙の応援を頼まないといいます。飛ぶ鳥を落とす勢いの橋下氏の応援を受ければ有利なのは間違いないところですが、橋下氏とは主義主張が違うということに気が付いたのでしょう。
オスプレイの岩国基地への配備の問題も争点になると報道は言っていますが、私はならないと思います。おそらく、全ての候補者は「安全が確認されなければ配備には反対」と主張するだろうからです。
原発問題でも「安全を確認のうえ」という条件を付けて原発を容認する議論がありますが、全くナンセンスです。現在の技術で原発が安全かどうか、その認識が問われているのですから。
(2012年7月23日、追記)
1週間くらい前だったと思います。山口県の友人に℡をし、山口県知事選挙の情勢を聞きました。
友人は、「自民・公明推薦の山本氏が優勢と思う。飯田氏は、出馬表明が遅かったのがマイナスになっている。」ということでした。
でも、選挙は水ものです。
7月23日の朝日新聞によると、「山本氏やや先行 猛追する飯田氏」との見出しで、接戦の様子を報じています。
そのポイントは、①飯田氏が無党派層の支持が4割となっている、②有権者の半数が投票態度を明らかにしておらず、情勢が変わる可能性もある、ということです。
態度を決めていない人は無党派層が多いというのが常識的でしょうから、その無党派層の多くが飯田氏に投票すれば、飯田氏の当選の可能性が高くなるということです。
私は、俄然行方が分からなくなったと思います。
同時に行った世論調査で、上関原発「反対」が71%で、「賛成」11%を大きく上回っていることも特筆すべきことでしょう。
7月23日、朝日新聞。
7月22日の朝日新聞にも、山口県知事選挙の記事がありましたが、気になる部分があります。
「安部晋三元首相は知事選告示前日の11日、外務省幹部を議員会館の事務所に呼び「何を考えているんだ」と詰問した。オスプレイが争点化しかねないのに、岩国への陸揚げは29日の投開票の直前になるため、陸揚げを投票日の後にできないか米と交渉するよう迫ったのだ。」とあるのです。
これが事実とすると、選挙の自由妨害に当たるのではないでしょうか。選挙民の意思を自らの都合の良いように操作しようとするのは、買収と同じことだと思います。元とはいえ首相経験者ですから、その程度の知識はあるお方でしょう。にもかかわらず、このような違法とも思えることをするとは、私は一体この方はどんな心臓をしているのだろうかと思います。
2012年7月12日(木)
任期満了に伴う山口県知事選は12日告示され、いずれも無所属新人で、NPO法人「環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也氏(53)、元県課長の三輪茂之氏(53)、元国土交通審議官の山本繁太郎氏(63)=自民、公明推薦=、元民主党衆院議員の高邑勉氏(38)の4人が立候補を届け出た。投開票は29日。
4期16年務めた二井関成知事(69)は引退する。中国電力の上関原発(上関町)建設計画への対応などエネルギー政策が最大の争点となる。
以上はネットから引用。
山口県知事選挙は、これまで大方の予想は、自民・公明推薦の山本氏が優勢と思われていたと思いますが、鹿児島県知事選挙の結果で、俄然行方が分からなくなりました。
8日投票された鹿児島県知事選挙では、現職の伊藤氏が3選を決めましたが、九州電力の川内原発再稼働反対を掲げて戦った向原氏が33.7%の得票率を得たのです。(鹿児島市内で、42.9%の得票率を得たのは特筆ものでしょう。)
伊藤氏は、県議会の自民、公明、県民連合(民主・社民ほか)の推薦を受けていたことを考えると、支持母体と投票行動が全く結びついておらず、これは明らかに、原発問題が投票行動を変化させたと思われます。
山口県では、上関原発の建設が最大の争点になることは間違いなく、従来から原発に電力を頼る政策を批判していた飯田哲也氏が俄然有利になるものと思われます。
飯田氏は橋下大阪市長のブレーンとして関西の電力需給問題に関わっていましたが、大飯原発再稼働の結果を受けて責任をとり、辞任しました。飯田氏は橋下氏に選挙の応援を頼まないといいます。飛ぶ鳥を落とす勢いの橋下氏の応援を受ければ有利なのは間違いないところですが、橋下氏とは主義主張が違うということに気が付いたのでしょう。
オスプレイの岩国基地への配備の問題も争点になると報道は言っていますが、私はならないと思います。おそらく、全ての候補者は「安全が確認されなければ配備には反対」と主張するだろうからです。
原発問題でも「安全を確認のうえ」という条件を付けて原発を容認する議論がありますが、全くナンセンスです。現在の技術で原発が安全かどうか、その認識が問われているのですから。
(2012年7月23日、追記)
1週間くらい前だったと思います。山口県の友人に℡をし、山口県知事選挙の情勢を聞きました。
友人は、「自民・公明推薦の山本氏が優勢と思う。飯田氏は、出馬表明が遅かったのがマイナスになっている。」ということでした。
でも、選挙は水ものです。
7月23日の朝日新聞によると、「山本氏やや先行 猛追する飯田氏」との見出しで、接戦の様子を報じています。
そのポイントは、①飯田氏が無党派層の支持が4割となっている、②有権者の半数が投票態度を明らかにしておらず、情勢が変わる可能性もある、ということです。
態度を決めていない人は無党派層が多いというのが常識的でしょうから、その無党派層の多くが飯田氏に投票すれば、飯田氏の当選の可能性が高くなるということです。
私は、俄然行方が分からなくなったと思います。
同時に行った世論調査で、上関原発「反対」が71%で、「賛成」11%を大きく上回っていることも特筆すべきことでしょう。
7月23日、朝日新聞。
7月22日の朝日新聞にも、山口県知事選挙の記事がありましたが、気になる部分があります。
「安部晋三元首相は知事選告示前日の11日、外務省幹部を議員会館の事務所に呼び「何を考えているんだ」と詰問した。オスプレイが争点化しかねないのに、岩国への陸揚げは29日の投開票の直前になるため、陸揚げを投票日の後にできないか米と交渉するよう迫ったのだ。」とあるのです。
これが事実とすると、選挙の自由妨害に当たるのではないでしょうか。選挙民の意思を自らの都合の良いように操作しようとするのは、買収と同じことだと思います。元とはいえ首相経験者ですから、その程度の知識はあるお方でしょう。にもかかわらず、このような違法とも思えることをするとは、私は一体この方はどんな心臓をしているのだろうかと思います。
立会人は飯田陣営が選任した男性で、午後9時半から、「計数器が信用できない」などとして、有効票を1枚ずつ点検し始めた。さらに、男性が大声を出して投票用紙を机にたたきつけるなどした。