団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

ニュウニュウ演奏会

2012-07-12 08:46:33 | 音楽
                        ニュウニュウ演奏会

                                                    2012年7月11日(水)

 ニュウニュウは1997年7月11日生まれですから、もう少しで15歳になりますが、まだ若干14歳。日本で言えば中学校3年生です。

 この若者が、いやまだ子どもというべきかも知れません、類希なるテクニックの持ち主だということは良く分かりました。


 リストのラ・カンパネラでは、鐘を鳴らすスピードは私がこの曲を聴いた中では一番速いと感じました。しかも、一方では、はっとするようなピアにズムも披露してくれました。
 メフィスト・ワルツも超絶技巧曲ですが、この曲はたっぷりした低音が魅力で、エンディングへ向けての高揚感も圧倒的な迫力を感じました。


 ところが、葬送にしても月光にしても、私には少し物足りませんでした。
 葬送はホロヴィッツのものをベンチマークとして聴いています。あの正確無比で冷徹、強靭なタッチは神の領域とも思えるテクニックですが、それだけでないような何かを感じます。


 音楽を表現するには、テクニックは高度であればあるほど良いと思いますが、テクニックだけでは物足りない何かがあると感じるのです。


 10年後20年後、人間として成長したニュウニュウがどのような演奏家になるのか、非常に楽しみです。




・2012年7月8日、広島市中区上野学園ホール(広島県文化芸術ホール)


(プログラム)

・ショパン      ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」
・ベートーヴェン   ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」
・クライスラー/ラフマニノフ編曲   愛の悲しみ  愛の喜び
・リスト       ラ・カンパネラ
・ワーグナー/リスト編曲    イゾルデの愛の死
・リスト       愛の夢第3番変イ長調
・リスト       メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」




 ネイミングライツで、7月1日から「上野学園ホール」と名称が変わっていました。以前は「ALSOKホール」。
 ホール経営が苦しいのは理解しなくもありませんが、名前がころころ変わるのはどうかと思います。



 この日、2階席閉鎖していました。
 空席も結構あり、800人程度だったでしょうか。このホールを満席にすることができるのは、間違いなく辻井伸行でしょう。







 アンコールは大サービスの3曲。




 ひょろっとした、非常に華奢な体つきですが、演奏は迫力があります。



 妻が、「牛」と書いてどうして「ニュウ」と言うんかね?とのたまいます。ただ単に、中国語の発音が「ニュウ」と言うだけでしょう。
 ひょとして「牛乳」の「乳」を連想しての発言か? ツマらないことを言うな!

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