コロナ禍 暮らし見直すきっかけに
2020年10月10日(土)
高校の時、検便で寄生虫がいることが分かりました。クラスで二人だったんですね。恥ずかしいでありました。
ただ、この寄生虫が役にたっている!ということなんです。
9月29日の赤旗です。
この写真では写っていないのですが、次のような記述があります。
「私達は多くの微生物と共生していますが、腸内や口腔内の常在菌、かつていた寄生虫などと連携しないと正常な免疫反応を維持できないのです。
誰に何時聞いたか忘れましたが、この寄生虫に関する話は聞いたことがあります。私は、花粉症に54歳頃なったのですが、「寄生虫がいたら花粉症にならない」ということを聞いたんです。科学的根拠はありませんが、高校の時に寄生虫がいたので、花粉症の免疫が相当期間続いていたのかなと納得したのであります。
以下は、この新聞記事を要約したものです。
ウィルス学の研究者・医師 本間真二郎さんの新型コロナウィルスに関する話です。
- 子どもを含むほとんどの健康な人にとっては、怖い感染症ではありません。治る人と重症化する人の違いは、免疫反応の違いになります。
- 免疫系には2種類あります。自然免疫系と獲得免疫系です。最初に、もともと人間の体に備わっている自然免疫系が働きます。効果はマイルドですが、それで治ってしまえば獲得免疫系の出動は必要ありません。無症状の人の一部はこのパターンだと思います。
- 獲得免疫系は特定の病原菌に対してだけ反応する免疫系です。自然免疫系にくらべて強力で病原体の完全な排除、封じ込めに向かいます。通常はこの段階で病気が治るのですが、それが働きすぎて暴走してしまうことが重症化だと考えています。強く働く理由は二つあると考えていますが、いずれも高齢者や基礎疾患のある人がもつ特徴です。一つは、自然免疫系の働きが弱いこと、もう一つは獲得免疫系が暴走することです、
- 免疫の仕事は「働くこと」と「調整すること」の二つあります。調整が悪く、過剰に反応してしまうとさまざまな病気を引き起こしてしまうのです。花粉や食べ物などに反応するようになったのがアレルギー性疾患であり、自分の細胞を攻撃するようになってしまったのが自己免疫疾患です。
- 私たちは多くの微生物と共生していますが、腸内や口腔内の常在菌、かつていた寄生虫などと連携しないと正常な免疫反応を維持できないのです。寄生虫は上下水道の整備などで感染者はほぼいなくなったので、最後の頼みの綱が腸内細菌などの常在菌です。とくにもっとも数が多くもっとも重要なのが腸内細菌です。
- 腸内細菌は、外からもらってつくられます。乳幼児期、特に3歳までになるべく多くの菌に触れ、取り込むことによって、バラエティーに富んだ健全な腸内細菌が確立されます。
- 外からくる感染症は今後も変異したり新しいウィルスがやってくる可能性は大いにあります。何がきても大丈夫な体をつくることが大事だと考えます。
- 病気や健康だけでなく、社会のあらゆる面を見直すきっかけになることに期待しています。それは新しい生活様式ではなく、本来人間がもっていた自然の力を取り戻す方向に、人々がより意識を向けていくことだと思います。
(腸内細菌を元気にする生活)
・水分をよくとる
・良い塩(ミネラルが多い天日海塩がおすすめ)をとる
・よくかみ、唾液をたくさん出す
・食べ過ぎない
・地産地消で旬のものをとり、精製食品、加工食品をとらない
・食物繊維をとる
・発酵食品をとる
・体温を高める(適度の運動含む)
・口呼吸をしない
・よく睡眠をとる
・ストレスをためないよう、よく笑う
・日光にあたる
・土(微生物)にふれる
・禁煙する
・除菌滅菌し過ぎない
ほんま・しんじろうさんのプロフィール
札幌医科大学医学部卒業、札幌医科大学付属病院、旭川赤十字病院などに勤務。
2001年から3年間アメリカ国立衛生研究所にてウィルス学、ワクチン学の研究に携わる。
現在、栃木県那須烏山市にて七合診療所長。
最後に、本間先生は、次のように言っています。
「今回の新型コロナウィルス感染症は、病気や健康だけでなく、社会のあらゆる面を見直すきっかけになることを期待しています。それは新しい生活様式ではなく、本来人間がもっていた自然の力を取り戻す方向に、人々がより意識を向けていくことだと思います。」
新しい生活様式も大切ですが、それ以上に、免疫を高めることが大切なんですね。納得!であります。
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