私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

30度バンクの思い出

2015-02-08 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 最近、訪れることも少なくなった富士スピードウェイですが、トヨタの経営に移り久しいですが、2度のF1グランプリ開催は成功したとは言い難いものでした。その富士スピードウェイですが、かつての第1コーナーである30度バンクがメモリアルとして残されています.。

 そこに立つと30度というバンク角が如何に凄まじい角度であるかを、そして当時の舗装技術が良くなかったせいもあるのでしょうがアンジレーションが酷いなと感じます。ここを当時のマシンは250km/hを越える速度で突っ込んでいったのですから大変なリスクを感じつつ、それを克服する度胸が必用だったでしょう。

 バンクコースは、車両メーカー等のテストコースでは現在でも多くあるはずですが、レーシングコースとなると数少なくなったと思います。それは、バンク通過も単独コーナーリングや急激な加減速を伴わない限り安定旋回が可能です。しかし、レース中はバトルの繰り返しですから通常のタイヤ摩擦係数を超える旋回中に挙動不正に陥ったマシンの回復は困難となり多くの事故が発生したのでしょう。





追記 2019/8/19 記述
①三角定規の各辺角度が30°、60°、90°のものは、斜辺長2:高さ1:底辺長ルート2の比率です。道幅30mと仮定すると高さ(高低差)は15mにもなるのです。

②元々の三菱地所経営時代FISCOから、新生トヨタ経営FSWに移行してコースも大改修してF1グランプリも開催したのですが、運営が悪く2回で撤退しています。しかし、F1に改修する際に、コースの舗装を継ぎ目なくするために24時間以上連続施工までして仕上げたそうです。しかし、そんなフラット路面でないと安全にレースができないレーシングカーとはなんぞやというのが愚人の思いです。純粋培養された温室の中でしか競技ができないF1!とは。そんな施策が、F1人気を低迷させている被突の理由でもある様に感じています。

③この富士スピードウェイの地は、小山町大御神(おおみかみ)とう字と中日向(なかひなた)という字がコースの半分で区切られています。大御神とは、たいそうな名ですが、どの様な謂われがあるのか・・・。それと、この小山町とか隣の御殿場市(昔は御厨(みくりや)と呼ばれた)は江戸時代まで、駿河国ではなく小田原藩領だった地なのです。




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