中国・テスラ暴走死傷者5名(恐らくペダル踏み間違い事故)
またまたテスラの事故が報道されている。
既にテスラ社は1年ほど前に世界販売100万台達成したことが報じられているほど、急成長しており中国でも現地工場があり製造している。日本に入ってきているテスラも、恐らく中国工場製なのだろう。
この記事では、現車運転者の家族が話した事故時の状況に言及しているところに関心が向く。
曰わく、『運転手は道路脇に駐車しようとした際、ブレーキペダルが動かないことに気づき、ギアをP(パーキング)に入れたが、それでも車は止まらなかった。左にハンドルを切って道路に出たところ、車が突然加速し始めた。運転手は何度もブレーキをかけたが、車は加速し続け、ついには悲劇を招いてしまった』と記されている。
この事故状況から、ブレーキ掛けようと踏んだのは間違えで、アクセルペダルを踏んだのだろう。そして、ペダル踏み間違い事故では、おおよその場合そうなるのだが、運転手は自ら踏んだのがブレーキだと思い込んでいるので、ますます踏みつけることはあっても、ペダルの踏み間違いや、ペダルから足を離すことすらできないのだ。
ただし、ギヤをPに入れたがそれでも進行は止まらなかったということが記しているが、従来の内燃機関ATであれば、一定以上の速度が出ているとパーキングロックは、ツメが溝に噛み合う前に次のツメで跳ね返されてしまうので、パーキングロックは働かないが、少なくともマニュアル油圧機構で内部のクラッチはニュートラル位置相当になり動力の切断はなされるので、その後は蛇行して数百mで止まるだろう。この場合、速度が低下していき、10キロ程度になるとパーキングロックが噛む込み、ガクンと停止する。
テスラの場合、EVなのでATそのものがないのだが、パーキングロック機構は存在すると想像する。ただし、純機械的に作動をさせているのか、電気および電動などのアクチュエーター経由での作動かもしれない。しかし、車両の制御ロジックが抜け落ちていると思う。走行中にPレンジに入れる異常事態が生じたら、その場で急制動まではともかく、モーター出力をOFFしつつ、緩ブレーキで減速する程度はソフトウェアに組み込まれていて当然であろう。
ちなみに、何処まで効果があるが不明だし、使いにくい場面もあるのだが、ベンツやBMWの最近のクルマでは、暴走事故防止の為らしいが、走行状態でドアを開けると、ATシフトがニュートラルになるロジックが取り入れられている。それを知らずに、バックでドア開けて体を乗り出して後ろを見ようとすると、ATがニュートラルになり慌てるという極面がある。
しかし、筆者の経験で云えば、ペダル踏み間違いで直ちにそのことを直感できなくても、何時もの心がけている、ブレーキペダルは右足でも左足でも踏む習慣があるので(ホント急制動では左右足でブレーキを踏みつける)、そういう場合直ちに左足でブレーキペダルに足が行くと思う。いかなEVの大トルクであろうが、GTRの全力発進状態であろうが、ブレーキの制動力は短時間であれば十分封殺してねじ伏せる能力を持つ。これが、富士山バス事故みたいにブレーキ制動を連続していると熱容量の関係もあり、飽和してフェードを起こし効かなくなるが、単発の200キロからの急減速程度の制動でフェードを起こすまでは至らない。ちなみに、200まで加速するのは普通のクルマでは困難なので、0→100キロ→0→100キロとテストコースで繰り返すフェード試験を行い、踏力増加を計測するテストがあるが、一般的な乗用車であれば、2回ぐらいまではさほど大きな踏力増加とはならないだろう。これを、先に富士山バス事故の様な大型車でやると、既に2回目でかなりの踏力増加を感じ、恐らく3回目の制動では空走感が相当生じるフェード状態であろうと、実験してはいないが想像できる。
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テスラ車、ブレーキきかず時速198kmで暴走 中国で死傷者5人の大惨事
36Kr Japan 11/15(火) 10:19配信
中国広東省潮州市で11月5日、米テスラ製の乗用車が2.6キロメートルにわたって暴走し、衝突事故を起こした。2人が死亡、3人が重軽傷を負った。
当日の事故様子の動画はこちら
インターネット上に投稿された動画には、道路脇に停車しようとしていた白いテスラ車が突然スピードを上げて走り出す様子が映し出されていた。運転手は衝突を避けようと警笛を鳴らし、ハンドルを切り続けたが、オートバイ2台と自転車2台に相次いで衝突。5人の死傷者を出す大惨事となった。事故同時の走行速度は、最高で時速198キロメートルに達していたという。
事故を起こした車の運転手の家族は11月12日夜、中国のSNS「微博(Weibo)」で事故当時の様子を説明した。それによると、運転手は道路脇に駐車しようとした際、ブレーキペダルが動かないことに気づき、ギアをP(パーキング)に入れたが、それでも車は止まらなかった。左にハンドルを切って道路に出たところ、車が突然加速し始めた。運転手は何度もブレーキをかけたが、車は加速し続け、ついには悲劇を招いてしまったという。監視カメラの映像では、車両後部のブレーキランプが複数回点灯したように見えるが、車両が減速した様子はなかった。
事故を起こした車の運転手の家族がWeiboで説明した事故内容
地元の交通警察によると、今回の事故についてはまだ調査中だが、すでに飲酒運転や薬物を摂取して運転した可能性は排除されている。今後は車両の検査を進める方針だという。
ロイターによると、テスラは11月13日、警察の捜査に協力すると発表した。(36Kr Japan編集部)
またまたテスラの事故が報道されている。
既にテスラ社は1年ほど前に世界販売100万台達成したことが報じられているほど、急成長しており中国でも現地工場があり製造している。日本に入ってきているテスラも、恐らく中国工場製なのだろう。
この記事では、現車運転者の家族が話した事故時の状況に言及しているところに関心が向く。
曰わく、『運転手は道路脇に駐車しようとした際、ブレーキペダルが動かないことに気づき、ギアをP(パーキング)に入れたが、それでも車は止まらなかった。左にハンドルを切って道路に出たところ、車が突然加速し始めた。運転手は何度もブレーキをかけたが、車は加速し続け、ついには悲劇を招いてしまった』と記されている。
この事故状況から、ブレーキ掛けようと踏んだのは間違えで、アクセルペダルを踏んだのだろう。そして、ペダル踏み間違い事故では、おおよその場合そうなるのだが、運転手は自ら踏んだのがブレーキだと思い込んでいるので、ますます踏みつけることはあっても、ペダルの踏み間違いや、ペダルから足を離すことすらできないのだ。
ただし、ギヤをPに入れたがそれでも進行は止まらなかったということが記しているが、従来の内燃機関ATであれば、一定以上の速度が出ているとパーキングロックは、ツメが溝に噛み合う前に次のツメで跳ね返されてしまうので、パーキングロックは働かないが、少なくともマニュアル油圧機構で内部のクラッチはニュートラル位置相当になり動力の切断はなされるので、その後は蛇行して数百mで止まるだろう。この場合、速度が低下していき、10キロ程度になるとパーキングロックが噛む込み、ガクンと停止する。
テスラの場合、EVなのでATそのものがないのだが、パーキングロック機構は存在すると想像する。ただし、純機械的に作動をさせているのか、電気および電動などのアクチュエーター経由での作動かもしれない。しかし、車両の制御ロジックが抜け落ちていると思う。走行中にPレンジに入れる異常事態が生じたら、その場で急制動まではともかく、モーター出力をOFFしつつ、緩ブレーキで減速する程度はソフトウェアに組み込まれていて当然であろう。
ちなみに、何処まで効果があるが不明だし、使いにくい場面もあるのだが、ベンツやBMWの最近のクルマでは、暴走事故防止の為らしいが、走行状態でドアを開けると、ATシフトがニュートラルになるロジックが取り入れられている。それを知らずに、バックでドア開けて体を乗り出して後ろを見ようとすると、ATがニュートラルになり慌てるという極面がある。
しかし、筆者の経験で云えば、ペダル踏み間違いで直ちにそのことを直感できなくても、何時もの心がけている、ブレーキペダルは右足でも左足でも踏む習慣があるので(ホント急制動では左右足でブレーキを踏みつける)、そういう場合直ちに左足でブレーキペダルに足が行くと思う。いかなEVの大トルクであろうが、GTRの全力発進状態であろうが、ブレーキの制動力は短時間であれば十分封殺してねじ伏せる能力を持つ。これが、富士山バス事故みたいにブレーキ制動を連続していると熱容量の関係もあり、飽和してフェードを起こし効かなくなるが、単発の200キロからの急減速程度の制動でフェードを起こすまでは至らない。ちなみに、200まで加速するのは普通のクルマでは困難なので、0→100キロ→0→100キロとテストコースで繰り返すフェード試験を行い、踏力増加を計測するテストがあるが、一般的な乗用車であれば、2回ぐらいまではさほど大きな踏力増加とはならないだろう。これを、先に富士山バス事故の様な大型車でやると、既に2回目でかなりの踏力増加を感じ、恐らく3回目の制動では空走感が相当生じるフェード状態であろうと、実験してはいないが想像できる。
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テスラ車、ブレーキきかず時速198kmで暴走 中国で死傷者5人の大惨事
36Kr Japan 11/15(火) 10:19配信
中国広東省潮州市で11月5日、米テスラ製の乗用車が2.6キロメートルにわたって暴走し、衝突事故を起こした。2人が死亡、3人が重軽傷を負った。
当日の事故様子の動画はこちら
インターネット上に投稿された動画には、道路脇に停車しようとしていた白いテスラ車が突然スピードを上げて走り出す様子が映し出されていた。運転手は衝突を避けようと警笛を鳴らし、ハンドルを切り続けたが、オートバイ2台と自転車2台に相次いで衝突。5人の死傷者を出す大惨事となった。事故同時の走行速度は、最高で時速198キロメートルに達していたという。
事故を起こした車の運転手の家族は11月12日夜、中国のSNS「微博(Weibo)」で事故当時の様子を説明した。それによると、運転手は道路脇に駐車しようとした際、ブレーキペダルが動かないことに気づき、ギアをP(パーキング)に入れたが、それでも車は止まらなかった。左にハンドルを切って道路に出たところ、車が突然加速し始めた。運転手は何度もブレーキをかけたが、車は加速し続け、ついには悲劇を招いてしまったという。監視カメラの映像では、車両後部のブレーキランプが複数回点灯したように見えるが、車両が減速した様子はなかった。
事故を起こした車の運転手の家族がWeiboで説明した事故内容
地元の交通警察によると、今回の事故についてはまだ調査中だが、すでに飲酒運転や薬物を摂取して運転した可能性は排除されている。今後は車両の検査を進める方針だという。
ロイターによると、テスラは11月13日、警察の捜査に協力すると発表した。(36Kr Japan編集部)