私の思いと技術的覚え書き

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ホンモノを見抜く目

2008-01-10 | コラム
 ホンモノとは真のものであり偽ではないと云うことです。物や情報であっても、また人であっても例えることができます。しかし、何をもってホンモノとするのかは、それを評価する者にとっての相対評価と云う面があるのは否めません。しかし、ある程度の歴史を経て、大多数の世論にそのことを認められたモノは、ある意味ホンモノであると云えるのだとも感じます。

 特に判断が難しいのが人に対するホンモノかどうかの評価だと感じます。尊敬する司馬遼太郎氏も、その著書で記しています。歴史的な著名人も、その方が生きている内は生臭すぎて評価はできず、死後100年を経て初めて評価できるものだと。しかし、私は思うのですが、ホンモノであるかどうかまではともかく、偽であるかどうかは、ある程度の見極めは付くものであろうと感じます。私は、職業柄も多数の方々と接してきました。私の人生の中で現時点でその総数は2万人を超える方々であります。当然、それら方々との接触では、極浅いビジネス上の方々から、友人として心を通い合わせる様な深い付き合いの方々までそれぞれです。それら方々との触れ合いを通じ、ホンモノかどうかまではともかく、これは偽であると云う人物に触れあう都度、ある意味で無念なという思いを感じてきました。

 その様な思いを感じる局面として端的なのが「言行不一致」というものです。言っていることと、その方が実際行っていることが違っている方のことです。この様な方は、極めて軽蔑すべき人物であると断じています。しかし、インターネット等で名だたる大企業の社是・社訓やフィロソフィ(哲学)等といったものを目にする機会は多いのですが、この「言行不一致」には結構に気付かされるものです。また、社内の上司等でこの様な人物の下で働くこととなったとすれば、誠に不幸なことであり、モチベーションは低下せざるを得ないのです。

※人の評価というのは難しいものですが、直接本人と触れ合い評価するのではなく、よくあることですが第三者の判断を伝え聞いて予め評価してしまう(決めつけてしまう)ことがあります。私にもその様な場合がありますが、これは極めて危険で間違った評価を行い、自分の人生にとって取り返しが付かない損失を生じる場合があると自戒しております。



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