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レクサスIS,GS他リコール・キャニスター(インタンク式)取替

2022-11-30 | 技術系情報
レクサスIS,GS他リコール・キャニスター(インタンク式)取替
 本日付け(11/30)でレクサスIS他で総対象車数85千台余で、フューエルタンク装着のキャニスターが亀裂し燃料もれの恐れありとしてリコール届け出がなされたことを知る。

 この件で、樹脂成形品の亀裂から云々は理解するところだが、キャニスターがインタンク式となっていることを今更知った。これを見ている整備士の方も、車検や点検における記録簿で「燃料蒸発ガス排出ガス排出抑制装置」の名称は頻繁に見る(だけ)だが、それがフューエルタンクに装着されていることを私と同様、今更知る方もいるのではないだろうか。

 補足するが、これらのフューエルタンクは、FR車なので鞍型タンクの形状だが、左右それぞれのタンク深部上面に、インタンク式フューエルポンプと、その反対側はリターンホースが戻るが、ここにBMW車などはフューエルフィルターとかプレッシャーレギュレターが付くのは知っていたが、キャニスターまでインタンクがあるとは知らなかった。BMWなどは、キャニスターはフューエルタンク脇の外部に付いている。なお、フューエル残量検出のセンダーゲージは、左右のタンク深部に一対で装着され、それぞれのタンク残量の平均値を検出している。

追記
 修理書を見ても今での大雑把な解説でなんら記していないが、キャニスターは大気開放のポートがある訳だが、ここには事故などで横転などすると燃料が流出してしまうのを防止するための「ロールオーバーバルブ」が装着されるが、本件ユニット内に組む込まれているのだと想像する。


リコール概要
 レクサスIS他(H27-H30)でフューエルタンクに装着される燃料蒸発ガス排出ガス排出抑制装置(キャニスター)のケースが亀裂が生じるものがあり(不具合認知9件)、対象車両は全車において対策品に交換する。

不具合内容
 燃料タンクに組み付けられている燃料蒸発ガス排出抑制装置において、ケース上面(樹脂製)の形状が不適切なため、使用過程で当該ケースに微小な亀裂が発生することがある。そのため、長期間使用を続けると亀裂が貫通し、満タン時に燃料が漏れて、燃料臭がするおそれがある。

対象車両
 レクサス IS200、IS250、IS350、IS300h、GS200t、GS300、GS350、GS-F、GS300h、GS450h、RC200t、RC300、RC350、RC-F、RC300h(以上H24~H30年まで)総対象台数85,385台




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