私の思いと技術的覚え書き

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新潟・高所作業車と幼稚園送迎マイクロバスの正面衝突事故

2020-07-24 | 事故と事件
 7/20正午頃に新潟で生じたという高所作業車と幼稚園園児送迎マイクロバスの正面衝突事故の車両損傷画像が酷く、記録しつつ書き留めたい。

 下記のYoutube画像のマイクロバスのドライブレコーダー画像を見ると、明らかに高所作業者側がセンターラインを越えて来ている。動画を注意深く見直すと、マイクロバスは左側に回避し相当に減速している(つまり回避義務を十分行っている)ことが読み取れる。明らかに。マイクロ側から見て。0:100の事故だろう。

 しかし、マイクロバスの右前部の損傷状態は凄まじい。車両下部から高いルーフ部まで、直接損傷が及んでいるのが判る。これは、相手車の高所作業車のバケットが直接衝突し、損傷が及んだ故だろう。マイクロバスの運転席がこれ程潰れており、生存空間がほとんどないと見えるので、死亡事故になっていても不思議ではないが、報によるとマイクロバスの運転手は足の骨折で重症とあり生命に別状はない様だ。

 また、車両同士の衝突においては、衝突という物理現象において(Δt=0.1-0.2sec)という極短い時間で運動量(mv)の交換を行うことになるが、高所作業車とマイクロバスは10m弱離れて停止しており、しかもマイクロバス後部は近くの道路際民家の塀を破壊し民家の壁にぶつかって停止している。このことは、車重としては高所作業車の方が若干大きいとは思えるが、倍まではないだろう。つまり、高所車の速度がマイクロより十分大きく、マイクロが押し戻された故にこの様な衝突後の停止位置になったのだろう。

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保育園バスと作業車衝突、新潟 運転手や園児ら11人けが
2020年7月20日 18時37分 共同通信
 20日正午ごろ、新潟市中央区山二ツ2丁目の県道で、「かめだなかの保育園」(同市)の送迎バスと高所作業車が正面衝突した。バスの60代の男性運転手が脚を骨折する重傷、20代の女性保育士1人と園児8人が軽傷を負った。作業車の30代の男性運転手も軽傷。

 新潟署によると、保育園バスには園児15人が乗っていた。現場は片側1車線の直線で、バスは対向してきた作業車と衝突。署はどちらかが車線をはみ出したとみて、事故原因を調べている。

 園児らは午前中、現場近くにある同じ社会福祉法人が運営する別の保育園のプールで水泳をし、バスで保育園に戻る途中だった。共同通信
※高所作業車(手前)と正面衝突した保育園の送迎バス=20日午後2時1分、新潟市

Youtubeリンク
保育園バスに高所作業車が衝突・・・運転席大破1人重傷(20/07/20) 2020/07/20
https://www.youtube.com/watch?v=0dInY6b50XI

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