私の思いと技術的覚え書き

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新興EVメーカーの参入に思う

2010-12-28 | 技術系情報
 電気自動車(EV)が実用化され市販され始めつつあります。この様な中、米国の新興EVメーカーであるテスラ社に対し、我が国のトヨタ自動車やパナソニックが出資を決定したというニュースに気を引かれます。
 EVはエンジンの代わりにモーターが出力源となりますが、モーターの特性上からトランスミッションは不要です。将来的には各輪のホイール内に設置したインホイールモーターの採用により、従来車でスペースを占めていたエンジンルームを廃し、大幅に居住空間を高めた新しいパッケージングの登場も予想されています。また、厳しい排ガス規制性能と省燃費を生み出す内燃機関の開発は、高度なノウハウと設備投資が必用ですが、EVではこの様な要求への縛りがなくなります。ですから、これも予想されていたことですが、電気および制御機器メーカー等を主流とする新興のEVメーカーが増加して来ると予想されています。
 しかし、新興EVメーカーにとって、EVならではの新しいパッケージングを採用したボデーの設計は並大抵のことではないと想像されます。これは、衝突安全性を含め生産性や耐久性と生産設備、そして大規模な投資を要するからです。そこで、既存のボデーを購入して流用しようとする流れとなる訳ですが、先の米国・テスラ社も正にその通りのものです。
 我が国でも、もしかしたらですが、パナソニックやソニーと云った大手電機メーカーが、そして名も聞かぬ新興の電気および制御機器メーカーのEVカーが走り出す日も近いのかもしれません。
 この様な流れを眺めていると、将来の自動車メーカーは新興EVメーカーにボデーを外販することも見据えたボデー設計というのも登場してくる様にも想像されます。


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