例の如く、札幌のキワをストリートビューで眺めていたところ
あれ?ないぞ?
無くなってる?
2011年9月撮影の ストリートビュー
以前はこんな感じだったのですが。
これはもしや、ヤツメウナギ漁に使うカゴでは? (笯~どうと呼ぶそうです)
石狩川では明治中期からヤツメウナギ漁が行われていたそうです。
昭和50年頃に、札幌に9人のヤツメウナギ漁師がいたそうですが、これは最後の漁師さんが引退されたのか?
(2006年発行 札幌秘境100選~青木由直氏著には漁師の方のお名前も掲載されていました)
その場所は茨戸川緑地の先端、茨戸川のほとりにありました。
令和2(2020)年9月29日撮影の国土地理院航空写真には、当該建物が写っています。
昭和50(1976)年8月29日撮影の航空写真と見比べると…橋の辺りには数軒の家があったようで
茨戸川緑地は水田が広がっていたようです。
ヤツメウナギは河川に住む脊椎動物亜門・円口類・ヤツメウナギ目に属します。
名前の由来は、目の後方に7つのくぼみがあり、実際の目と合わせて8つの目があるようにみえることから「八つ目鰻」と
呼ばれるようになりました。ウナギ科ウナギ属に属する魚類のウナギ(鰻)とは別物です。
現場に急行するものの、やはり。
漁師小屋も船もありませんでした。
棒杭と土手に残る階段が漁師小屋の遺構を感じさせます。
もう少し早く訪れていれば。
ただただ、木製の山口橋がその名残を残すばかりです。
資料によると、令和2年にヤツメウナギは石狩市で2,415kg・江別市で128kgの水揚げがあったようです。
(石狩管内水産業の概要 石狩振興局産業振興部水産課 令和4年3月 による)
写真 江別市郷土博物館 展示写真より
江別市内ではヤツメウナギを提供している飲食店が数軒があるそうです(季節による)。
茨戸川
札幌市内で漁業で生計を成す人はもう既に存在しなくなってしまったのでしょうか?
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