越後の良寛和尚さんとは、金や地位とは無縁に庶民や子供たちに慕われた存在だと聞く。
そんな和尚さんに、こんなエピソードがあるそうだ。
それは、あるお金持ちが和尚を訪ね、神妙な顔でこう尋ねたときの話だ。
◆100歳まで生きる方法
「私は今80歳です、お金は十分あるし、もう何もしたいということもありません。
ただ望むのは、100歳まで生きていたいのです、何かよい工夫がないか教えていただきたいのです。」
ああ、何かと思えばたやすいご用だ。
「もう100歳まで生きたと思いなさい。そうすれば100歳まで生きたことになる。
そう思って一日生きれば、一日儲かったことになるではないか、こんなうまい話はない。」
と、にこにこしながら大きな声で笑った。
これは、別に禅問答ではない。
今ここにある喜びを感じ、その日その日を楽しく有意義に送ることこそ大事なことなのだから。
それは、寿命を長引かせるために、やりたいことをやらず、食べたいものも我慢することの対極だ。
そして、未来のために今を犠牲にしないということでもあるようだ。
そう、寿命は結果であって、断じて目的ではないのだから。
おいらも和尚さんのようにひょうひょうと生きていきたいものだ。
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