作家の三浦綾子女史が、母親の思い出を語っていた。
その中で紹介してくれた言葉があり、それにはっとさせられた。
人生の終盤を迎えるにあたり、意識しておきたいことだと思われたものだ。
◆一生を終えて後に残るもの
私(三浦女史)の母は、よく人にものを与える人だったと思い出す。
人様が我が家を訪問した後には、戸棚の中に何か一つでも残しておくことを嫌っていた。
お金を借りに来る人があると、タンスの中から羽織などを出して、近所の質屋に走る人だった。
子供だった私たち姉弟は、母親がいつも損をしているように見えたものだ。
長じて、たぶんドイツの神父であるジェラール・シャンドリーのこんな言葉を知った。
「一生を終えて後に残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである。」
その時、私には母の言葉のように思われた。
→なるほど、凡百であるおいらが何か特別なことを行う必要はないでしょう。
それでも、シャンドリーのこの言葉を意識してこれからの人生を過ごしていきたいものです。
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