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【世界の論考 – 異論反論】トランプは中国を再び偉大にするという使命を帯びているのか?

2025-02-27 | 国際政治

今回は、トランプは中国を再び偉大にするという使命を帯びているのか?、というテーマで、最近読んだ論考を、概略紹介したいと思います。 (この動画は、世界の、異論・反論、様々な立場での論考を紹介するものであり、必ずしも私の個人的な立場を反映するものではないことを、ご留意ください。)

・ドナルド・トランプ米大統領は、米国に雇用をもたらし、米国の偉大さを取り戻すという約束で政権に就いたが、彼の政策は米国よりも中国を助けているようだ。

中国は長年、世界一の大国になるために米国と競い合ってきた。

・世界の製造業を支配し、業界全体のサプライチェーンの中心となり、希土類鉱物の大半を確保した後、中国は主にインド太平洋とアジアの発展途上国を中心に、世界中で影響力を競い合ってきた。

トランプがアメリカ・ファーストの国家主義的姿勢の一環として世界の舞台から撤退する中、中国はこれらの地域だけでなく、米国の関与を減らしている多国間機関にもさらに深く進出するチャンスを得ている。

トランプ氏の周囲にいる人々は、米国がヨーロッパやアフリカなどの地域や国連などの機関から撤退するのは、インド太平洋地域へのより広範な方向転換の一環であるようだと示唆している。

バナーラス・ヒンドゥー大学政治学部の中国研究者、テジ・プラタップ・シン教授は、このようなアプローチは方向性が間違っており、中国に力を与える可能性が高いと述べている。

「権力は真空中にとどまることはない。米国がヨーロッパやアフリカなどの戦域から撤退すれば、中国はその戦域に参入することになる」とシン教授は述べている。「トランプ大統領がヨーロッパから撤退する際には、ヨーロッパの安全保障への関与を減らし、アフリカでは米国国際開発庁の活動をほぼ停止させることで人道支援を削減する。中国はこれらの地域に新たな働きかけを行い、米国に代わって主導的立場に立つことになるだろう。」

トランプ氏の帝国主義的構想は、中国の拡張主義的アジェンダを正当化する。

・トランプ氏は就任前から、2期目は米国の外交政策を根本的に再編すると示唆していた。

・最大の敵国である中国よりも近隣諸国や同盟国に多くの関税を課すと約束し、米国人を洗脳するための中国のツールであるTikTokを温存する一方で、同盟国デンマークを侵略すると脅し、ロシアが自分の命令に従わない場合は欧州の同盟国を侵略するよう奨励すると脅した。

就任初日にトランプ氏は、米国の戦略的立場を何世代にもわたって覆す新政策を実行した。

・ロシアと中国はもはや敵対関係ではなかった。代わりに、欧州の同盟国であり近隣のメキシコとカナダが敵対関係にあった。・・・


図261
詳細に興味がある方は、以下の動画を視聴ください。
https://youtu.be/eqSOQNzX0cE



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