こんにちはx3です
今回の軽量が部位は『ペダル』です
そもそもレース仕様だった『もえちゃん』なのでビンディングペダルが付いていました
最新型ではないものの シマノ最高グレードである『XTR』の『PDーM980』が付いています
もうレースには出ないのでビンディングペダルは必要ありません
普段乗りたい時に パッ っと出かけられるようにフラットペダルに変更します
いざフラットペダルに替えようと調べてみると 意外にビンディングペダルって軽いんだ という事が分かりました
MTBでオフロードでの使用に耐えられるペダルって ほとんどが 『400g/ペア』 以上です
『PDーM980』は 『306g/ペア』 です
100g以上の重量化は避けたい
「軽いペダルは ないかいな」
中古市場をウロウロしてると 『PDー980』よりは重いけど MTBのフラットペダルとしては軽い物を見つけました
『SPANK Oozy』(スパンク オージー)フラットペダルです
フラットペダルとしては軽い部類とは言え 58gの重量化です
このくらいで妥協しましょう
それよりも このペダルには気になることがあります
クランクとの隙間が異様に狭い
これでもペダルスペーサーを1枚入れています
あまりスペーサーを入れるのも 良くないだろうと思ったので1枚だけにしました
ホローテックⅡのBBとクランクのクリアランスよりは広いですけどね
このペダルはペダルアクスルのクランク側にベアリングが入っていて先端側はブッシュです
回転性能は落ちますがブッシュの方が軽くできます
少しガタがあったので リペアパーツと スパイクピンの長さが気になったのでショットタイプのスパイクピンを『獄長』にて発注しました
リペアパーツが届いたので取り付けようとして気が付いたことがあります
左がリペアパーツに入っていたアクスルです
クランクに取り付ける部分の形状が変わっています
これならクランクとペダルの間が広くなります
スペーサー無しで3mm以上あります
発注した物は メーカー純正のリペアパーツなので仕様変更なのでしょうか?
この方が安心して使えます
次にスパイクピンです
ピン出代は6mmです
私の感覚的に少し高い
短い物に交換します
3.5mmくらいでしょうかね
ピンの仕様も違いがあります
かなり見難いですが締め付け工具が 6角レンチから ヘックスレンチに変わっています
6角穴の精度がいまいちで 遊びが大きい感じだったので これが正解だと思います
色も黒になったので 私の中では良い感じになりました
替えられていない3本は リペアパーツに入ってませんでした
今回は58g 重量化しました
まぁ~仕方がない
今までが順調過ぎたんです
他のところを軽量化できるように 考えます
じゃあ ちょっと 山行ってきまぁ~す
って シューズとの相性が最悪じゃ~!!!
私は母指球辺りをペダルの中央(アクスルの部分)に置くのですが 使っているシューズは母指球辺りにブロックがあります
写真では極端にしていますが アクスルの部分にしか足を置いていない感じになります
この状態で長く踏んでいると 前側に足がズレて ツチフマズ 辺りでペダルを踏むことになります
サドルの高さは 母指球でペダルを踏む際に最適になるようにしているので ツチフマズ の位置では当然ペダルが踏み難い高さになります
さらにシューズのブロックの谷間にペダルの外枠が嵌まります
シューズに足が入っていないので ペダルの中央にブロックがある状態で 外枠に嵌まってますが 実際踏んでみると ズレた位置でブロックの谷間に嵌まります
つまり 踏みたい位置では 足がズレやすく ズレた位置でペダルに嵌まる という事です
これを解決するには ペダルかシューズを変える しかありません
スニーカーのようなブロックの低い(または無い)ソールのシューズなら大丈夫だと思います
しかしMTBでは 山歩きも視野に入れたシューズ選びをしているので そのようなシューズではダメなのです
ソールのパターンで山歩き対応にしているシューズでも合うか どうかは 分かりません
ここまでしたのにペダルを変える事にします
これより軽いペダルってあるんかいな?
アリエクには ありました
ベアリングが3個も入って 225g/ペア
チタンアクスル とは言っても 踏み面の強度が心配
『超軽量ペダル』で検索して 画像フィルターかけて 上位の方にあるMTBで使えそうなペダル を見てみました
安直な方法ですが なんだか良さそうなのがありました
調べてみると 私は知らないが 有名なDHライダー が使ってたっぽい
定価を見てみたら とても正気の沙汰とは思えない価格です
聞いた事ないメーカーだったので 中古市場でも なかなか出そうもないよな~
な~んて思ってたら 結構早く出てきました
定価の1/5以下の即決価格で即落札
『HT COMPONENTS』 の 『ME05T』
モデル名の印刷が無いのと ピンの数が違うので 多分 旧モデル
それでも このペダルは 特別です
驚きの 245g/ペア
マグネシウムボディーにチタンアクスルです
そして大丈夫かと疑いたくなるほどの薄さ
大きさもMTBで使うのに問題ない大きさです
ここまで軽いなら 独自にスパイクピンをチタンにしてみようかと 取り外してみました
特殊ネジでした・・・
諦めます・・・
色は金色っぽいので 軽い素材かと 少し期待しちゃいますが 良い音を立てて磁石がくっつきました・・・
グリスを入れ替えるべく アクスルを分解します
グリスシンドルワ・・・
分解してみて意味の分からない部品がある
汚いのでボカシて撮影しました(ウソ)
スラスト玉軸受けです
軸と同一方向(軸の縦)にかかる負荷(アキシャル過重)を受ける軸受けです
ホイールなどに見られる軸に対して垂直方向(軸の横)にかかる負荷(ラジアル荷重)を受ける軸受けはラジアル軸受けです
ペダルの回転への配慮でしょうね
それを証明する こんな部品もあります
板バネのワッシャ(?)
こんなの初めて見ました
板バネの力で軸受けを押さえるためでしょうね
しかし これらの部品には ほとんど意味がありません
正確には 使い方が中途半端なのです
これはペダルのクランク側ですが 軸受け(ボールベアリング)がありません
この青い部品(以下 ブッシュ)がボールベアリング替わりなのです
厳密には滑り軸受なのでベアリングと言えばベアリングですが・・・
このブッシュでペダルを踏んだ時のラジアル荷重と軸をボディーに組付ける際のネジ止めによるアキシャル荷重を支えます
アクスル先端側には スラスト軸受けがあるので ネジを締めても回転は渋くなりません
しかしアクスルの根本側(クランク側)は軸受けがブッシュなのでアクスルとの摩擦抵抗が生まれ 回転が渋くなります
ネジを緩く締めれば良いのですが そうすると遊びが出て ガタとなります
さらに先ほどの 板バネですが何の機能も無いのです
この写真はナット部を工具で押さえ クランクに取り付けるネジ部分を手で持って 締まるところ まで締めたところです
極端に言えば 「手で締めただけ」です
この状態で板バネの隙間はありません
手で締めただけで 隙間なく閉じるのであれば はっきり言って必要ありません
もっとも 開発者の思いとして 板バネが効くくらいにしか締めてはいけません というのであれば話は別ですが
そうなると ガッタガタですけどね
ナイロンナットが使われているのでナットの締め付け位置に関係なく緩みにくくなっているので 緩く締められはしますがね
私は かなり回転が渋いですが 手で締めただけ のところにしました
DHライダーと契約しているメーカーらしいですから 回転の軽さは あまり関係ないのかもしれませんね
分解してみて分かった事が他にもあります
ブッシュを受けるためのインサートパーツを取り付けるためのネジか ただの傷か・・・
アクスルに回転時の摩擦による擦り傷があります
アクスルの先端側と根本側です
おそらくマグネシウムでは摩擦に弱いので 硬度の高いインサートパーツを入れているんだと思います
こういう所の加工って難しいのかなぁ~・・・
新品で買うと 性能を維持するために定期的にメンテをしろ 的な注意書きが箱に入ってるらしいです
その度に こういう所を目にして定価で買った購入者は何も思わないんでしょうかね
それはさておき シューズとの相性は問題ないです
ペダルの中央(アクスルの位置)が太いのでシューズのブロックが乗っても ズレません
これについては良かったです
やや難有りな感じですが 様子を見てみます
一応 61g軽量化しました
軽量化に走って 性能面を低下させるようなことは 良くないな~ っと考えさせられました
20年くらい前にダウンヒルがちょっとしたブームだった頃にこの手のフラペが流行っていた気がしますが、生ゴムのフラットソールと合わせるのが主流だったような。
コメントありがとうございます
ヒット&アウェー・・・!
せめてトライアル&エラーくらいにしてください(笑)
「替えてみたけどダメでした」ってのが確かに多いですね。
きっと優柔不断なんですね・・・
フラペにバンスのシューズってのが定番だった時があったみたいですね。
私も そうしようかと思いましたが
「えっ? 何のために?」
って感じで思い止まりました。
こちらもヒット&アウェーになるところでした(笑)
シマノ信者(笑)のx3さんに敬意を表してあえての「ヒット&アウェー」なのです。
若しくは、シマノのやっとる事が「トライアル&エラー」というのであればそれでも構いませんが(笑)
信者かぁ~・・・
しかも無くなったものに固執してるんですよね・・・
以前に書いた物の他にパラレルプッシュのVブレーキもでした。
無くなってから良さに気付くんですよねぇ~。
シマノのやってることは「ヒット&アウェー」です(笑)