今日は日本維新の会の臨時党大会が開かれ、ふたつの政党に分党されることが正式に機関決定されました。
党大会の後で、橋下代表を囲んでの懇談会が行われ、今後の党運営について意見交換をしました。私が主張したのは緊張感のある国会であるためには闘う野党であるべきということ。私は『是々非々』という言葉は正直使いたくありません。また『責任野党』と言われて喜んでいるようでは安倍政権にナメられるだけです。我々が果たすべき責任は、明確なビジョンを示した上で厳しいチェック能力と提案能力を持った野党として政権与党の誤りや矛盾を正していくこと。反対のための反対はしないけれど気概としては非非非非非是ぐらいでいいでしょう。
大きな方向性が同じ政策であっても、自民党は骨抜きにしたり看板を掛け替えただけでやったふりをすることにも巧みな政党です。従って安易に賛成するのではなく、構造的な矛盾が隠されていないか、あれば徹底追及することを基本姿勢にすべきです。長妻昭議員の「消えた年金」や馬淵澄夫議員の「マンションの耐震偽装」が政権交代につながったように、自民党政権の構造的問題をあぶり出す追及姿勢を貫くことが政権奪取につながると主張しました。
外交についても追及すべきポイントは沢山あります。安倍総理は『はじめに集団的自衛権ありき』ですが、大切なことは、付け入る隙を与えない自衛措置を取るために必要な切れ目のない法整備を行うことで集団的自衛権の行使自身が目的ではない。現政権のリアリティーのない現状認識は当然追及の対象にすべきなどと申し上げました。
安倍政権が喜ぶ野党であっては存在意味がありません。徹底した対決姿勢と志の高い提案姿勢を組み合わせ、政権に擦り寄るのではなく奪い取る迫力を持った勢力を目指すべきです。今日はその新たな出発点であるべきと思いを新たにしています。
臨時党大会で挨拶する橋下徹代表