阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

カンボジアの未来について三上大使と、旧友と熱く語る

2022年08月27日 13時28分39秒 | 政治
三上正裕大使を訪問。大使公邸で『中田厚仁学校』訪問の報告をするとともに、来年のカンボジア総選挙も視野に入れた日本の民主化支援の在り方について意見交換をしました。1992年以降、カンボジアの選挙に関わってきましたが、有権者登録のプロセスに不正が入る余地が大きいことが毎回深刻な問題になっていました。長年カンボジアの民主化に取り組んできた問題意識を踏まえ、国会議員として日本の支援として有権者登録のプロセスを電子化するために奔走し、実現の道筋をつけることができました。一方で、カンボジアの民主主義は、2018年の総選挙の前に『国家転覆を企てた』として野党第一党を解党させる暴挙によって与党人民党が全ての議席を独占する状況であり、民主主義は後退していると言わざるを得ません。カンボジアの平和と安定に貢献したフンセン首相の功績は認めつつ、長男のフン・マネット将軍が後継指名された現実を踏まえ、日本として、民主主義陣営として、未来を見据えてどのような関係を構築していくのか意見交換しました。また、日本として国民IDの電子化に寄与したことを、カンボジアの教育や医療の向上にどのようにつなげていくのか、是非、政府としても具体的に検討して欲しいと提案をしました。国会での質疑を通して具体案を明らかにしていきたいと思います。

今回は、旧友と再会する嬉しいひとときもありました。小市琢磨さんは昨年脳出血で倒れ、まさに九死に一生を得る経験をしましたが、すっかり元気になり、今回の本の出版にも全面的に協力を頂きました。また、30年前にラタナキリ州で通訳として活躍してくれたソバーンは、災害対策のエキスパートとして活躍しています。インターバンドの仲間とともに旧交を温めることができ、いつものようにカンボジアの未来についても熱く語り合うことができ、私にとっての心の糧になりました。