岡山の友人にもらった台湾山芋の葉がだいぶんに黄色くなったので収穫した。
正式には大薯(だいじょ)だが、台湾から沖縄を経て九州に伝わったとされ、「台湾山芋」や「沖縄山芋」とも呼ばれている。
亜熱帯原産で、寒さには殊更弱い。
本州では種芋が寒さで越冬できないので、作られるのは少ないそうだ。
4個もらって、土に埋めて下駄箱の下に置いていたら、4個とも冬を越してくれた。
初めて作った作物なので掘るのが待ち遠しかった。
傷つけないように遠くから四方にシャベルを入れ、てこの原理で畝から切り離す。
大きな土の塊が出てくる。
我が畑は粘土質なので、この土を取り除くのが一苦労。
サツマ芋の時と同様に発掘作業さながら。
ようやく顔を出した台湾山芋。
不揃いの芋が大小合わせて10キロはあるだろうか。
「山芋」という名の固定の品種は無い。
自然薯、長芋、大和芋(つくね芋・台湾芋ともいう)などを総称して「山芋」といっている。
このうち、日本の山野に自生しているものが自然薯である。
台湾芋は、在来種ではないし、畑で農作物として栽培されているから自然薯ではない。
しかしである。
折れて傷ついたのを摺り下ろしてみると、長芋とは比較にならないほど強烈な粘りである。
しかも味が濃い。
これはもう、自然薯ではない自然薯のような自然薯である。
よし、来年は自然薯畑にしてやろう!
そのためには、常に15℃の温度で越冬させなければならない。
手ごろな大きさなのを30個ほど新聞紙でくるむ。
これを三等分して、今年のように下駄箱の下に。
もひとつは、サツマ芋と一緒に発泡スチロールの箱に。
そして最後のひとつは、ダンボールの箱に入れて冷蔵庫の上にある収納棚で保存することにした。
どれかが越冬してくれればよい、危険分散保存である。
そうだ、もうひとつ、最も危険性の高いやつを越冬させなければ!
自分自身を!
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