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25/2/27木16;20週6出勤「102歳の薬剤師」が毎日"必ず食べるもの" 今も現役の彼女が行う「健康ルーティン」を公開

2025-02-27 16:20:29 | 米国株

週6出勤「102歳の薬剤師」が毎日"必ず食べるもの"今も現役の彼女が行う「健康ルーティン」を公開25/01/26 7:00桜井 美貴子様記事抜粋<

102歳の現役薬剤師・幡本圭左さん。70年以上営む「安全薬局」にて(東洋経済オンライン編集部撮影)
これから人は100年生きるという。しかし、お金や孤独、健康不安がなく老後を迎えられる人はどれくらいいるだろう。年を取ることが怖いーー。
多くの人が漠然とした不安を抱く中、老後の人生こそ謳歌している人もいる。その元気は、気力は、生きがいは、いったいどのようにして手に入れたのか。本連載では、“後期高齢者”になってなお輝いている先達に、老後をサバイブするヒントを聞く。

100歳を超えた今でも週6で店に立つ

東京都・目黒区の住宅街の一角に、御年102歳の薬剤師、幡本圭左(けさ)さんが営む「安全薬局」がある。

開業は1952年、幡本さんが30歳のとき。幡本さんが店に出て薬の販売や調剤を行い、夫が事務方を務める二人三脚でスタートし、夫が亡くなった16年前からは1人で取り仕切ってきた。

昭和に建てた店舗兼住居の大きな看板やショーウィンドウは、ほぼ当時のまま。着慣れた白衣姿の幡本さんの柔らかな佇まいと年月を経た建物の落ち着きが相まって、店内には温かな時間が流れている。

安全薬局の営業時間は月曜から土曜の10時から18時。定休日は日曜と祝日のみで、100歳を超えた今でも、幡本さんは週6日、開店から店に立つ。

2022年7月に99歳292日で、「世界最高齢の現役薬剤師」としてギネス認定を受け、2年後の101歳のとき、その記録を更新した。

私はいくつまで仕事を続けようと気張ってやってきたわけではなくてね。でもこうやって今日も仕事をしていられることが、一番の幸せです

味わいのある佇まいの「安全薬局」(東洋経済オンライン編集部撮影)
【写真を見る】えっ、それでいいの? 102歳の“現役”すぎる幡本さんが「毎日食べているもの」(8枚)

歯切れよく話す幡本さんの背筋はピンと伸びて若々しく、肌もつややか。これまで大きな病気はしたことがなく、「お医者様にかかるのは、怪我など外科的なことだけ」という。

そんな幡本さんが健康でいるために大事にしていることは、2つ。

自分の足で歩けることと、食べることだ。

「歩けることは一番大切。時間がかかっても歩けさえすれば、自分のことは自分でできるじゃないですか。私は自分の足でずっと歩きたいと思っています。それから食は命なり。生きていると人間の体は好不調いろいろあるけれど、きちんとした食生活をしていれば体の根本的な不調は少なくなると思います」

101歳の現役薬剤師は「世界最高齢」だとギネス認定されている(東洋経済オンライン編集部撮影)

健康のために欠かさない「ルーティン」

実践している“健康ルーティン”は朝7時の起床時から始まる。ベッドの上で10分間、自己流のストレッチを欠かさない。

「まず仰向けに寝たまま、片足ずつ上下に10回くらい上げ下げします。次に上半身をできるだけ動かさないようにして、右足を左足に交差させて左側のマットにちょんとつけます。これを左右で最低でも10回ずつね。それから、えーとなんでしたっけ?」

体で覚えていることを口で説明するのは大変ね、と笑いながら、身振り手振りで教えてくれたのはこんな順番である。

1:仰向けに寝たまま、片足ずつ上下に10回くらい上げ下げ
2:足を交差させて、上にある足を反対側のマットにちょんとつける(10回以上)
3:片足ずつ膝を両手で抱えて胸のほうに引き寄せる
4:両膝を抱えてベッドから落ちないように、右に左にゴロンゴロン
5:両手と両足を天井にむかって伸ばしてブルブルと振る
6:足首を左右10回ずつ回す
7:横向きに寝て、上側の腕を下側の肩のほうに伸ばしてベッドのヘッドボードをつかむ。「腕や脇をぐーっと伸ばす」と気持ちいい
8:仰向けに寝たまま自転車こぎを50〜100回

たった10分間の自己流ストレッチだが、これをやるのとやらないのとでは、ベッドから下りたときの歩き出しの一歩から違うという。

「ストレッチをしないでベッドから下りると、よろめいちゃって足が床につかないような感じで、ちょっとこわいの。でもストレッチをやるとすっと立てて、部屋のドアまでの数歩を手ばなしでもフラフラしないで歩けるんです」

幡本さんの部屋は3階にある。各階をつなぐ階段は10段ずつ。古い建物の階段なので、1段が高く、踏み板も奥が深いという。

この階段を20段下りないと、居間やキッチンがある1階には行けず、何より店に出られない。そうなると一番困るのは自分。だから、何があっても階段の上り下りだけはしなくてはいけないと思っている。

「私の部屋から1階まで20段。往復40段。1日最低2往復、できれば3往復はしたい。だからわざわざ階段を上り下りせざるをえない用事を作っています。店で必要なものをあえて3階の部屋に置いたままにして、使うときに取りに行くなどね」

お店でも立ち仕事を難なく行っている(東洋経済オンライン編集部撮影)

膝が痛み出しても、のんびり構える

幡本さんが歩けることの大切さを痛感したのは、20年前に左膝を痛めたときだった。医師に手術を勧められたが、怖くて断った。階段を上るときは、痛みがひどい左足を踏ん張れないため、一段ずつ這って上ったという。

「あの頃は私も80代で若かったから、がんばっているうちに膝は治っちゃいましたが、歩けないというのはどんなに切ないことかと身に沁みました。おトイレにも自分で行けなくなる。それが一番つらいと思いました」

最近、その左膝が再び痛み出している。医師には痛いときは鎮痛剤を飲んで湿布を貼っておきなさいと言われたが、「もうそれしかやることはないってことよね」とのんびり構える

一日の大半を過ごす店ではもっぱら座り仕事のため、できる限り商品の出し入れや陳列は自分でやるようにしていると話す。

毎日の食事は、同居の次女が作ってくれる。40年ほど前から次女夫婦が同居して、仕事を続ける幡本さんをバックアップしている。

「献立も調理も娘なので、私は講釈だけね(笑)。日に3度の食事は必ず食べます。何よりもタンパク質をしっかり摂ることが大事。お肉もお魚も毎日ちゃんと食べます。お肉はステーキみたいな塊肉より生姜焼きのような料理が大好き。それから野菜をたっぷり、みそ汁も毎日いただいています」

幡本さんが「毎日食べているもの」

朝はパンとハム、豆類、ゆで卵などが入った野菜サラダ、自家製ヨーグルトにバナナ1/2本と季節の果物。飲み物はミルクティーだ。赤ワインに漬け込んだ干しブドウが大好物で、20~30粒ほどヨーグルトにトッピングする。

毎日食べている朝食の一例。彩り豊かな野菜や果物をいただく(幡本さん提供)

昼と夜は肉料理と魚料理のどちらかに、具沢山のみそ汁とごはん

「傑作はみそ汁です。とにかく家にある野菜を全部入れたようなボリューム。たとえば人参、ごぼう、大根、じゃがいも、ねぎにわかめ、油揚げでしょ。小さい竹輪も入っていたりしているから、お出汁が出るのかな。これはもうみそ汁じゃないわね、おかずだわねって、娘に言っています(笑)」

幡本さんの大好物「生姜焼き」と具沢山なみそ汁(幡本さん提供)

幡本さんは娘夫婦と同じメニューで、違うのは量だけ。70代の娘夫婦の2/3くらいの量で、大好きな生姜焼きも1人3枚のところ、幡本さんは2枚。しかしもちろん完食である。

3度の食事に加えて、欠かせないのが午後のおやつだ。大体16時半から17時の間だが、3人とも仕事をしているので、忙しくて昼食が遅くなってしまう日は、おやつタイムも後ろにずれる。

夕食の時間は19時半から20時くらい。食べ終わったあとはゆっくりテレビを見て、21時になると「ああ大変、もうこんな時間だわ」とお風呂に入る。寝るのは23時半くらいと遅い。

幡本さんの大好物「生姜焼き」と具沢山なみそ汁(幡本さん提供)

幡本さんは娘夫婦と同じメニューで、違うのは量だけ。70代の娘夫婦の2/3くらいの量で、大好きな生姜焼きも1人3枚のところ、幡本さんは2枚。しかしもちろん完食である。

3度の食事に加えて、欠かせないのが午後のおやつだ。大体16時半から17時の間だが、3人とも仕事をしているので、忙しくて昼食が遅くなってしまう日は、おやつタイムも後ろにずれる。

夕食の時間は19時半から20時くらい。食べ終わったあとはゆっくりテレビを見て、21時になると「ああ大変、もうこんな時間だわ」とお風呂に入る。寝るのは23時半くらいと遅い。

注文してくださったお客さまにお礼状を欠かさない(東洋経済オンライン編集部撮影)

幡本さんにとって「健康」は自分のためだけではなく、薬局のお客さんのためという思いも強い。この道70余年、薬剤師としての職業意識の高さゆえだ。

開店当初は医薬品を一式そろえ、日常雑貨も扱っていたが、その後、漢方薬を学び、50歳のときに東京医科大学の漢方特別講座の課程を修了。幡本さんは漢方薬の調剤ができるようになり、現在の漢方薬に特化した薬局に切り替えた。

「お客さまの健康を支えるのが仕事ですから、私がよたよたしていては申し訳ありません。何十年来の常連のお客さまは高齢者も多い。『おかげさまで元気になりました』と言われると、とてもうれしくて、この仕事を選んでよかったなあと幸せを感じます」

戦後の高度成長期から働き方改革が問われる令和の現在まで、幡本さんは働き盛りの世代からその後の高齢者世代まで、薬剤師の目でお客さんの健康を見守り続けてきた。時代の変化はどう映っているのだろうか?

「この薬局には、元気な方はいらっしゃいません。疲れがとれないとか、湿疹ができるとか、何かしら不調を抱えている人たち。今の若い人たち、といっても私から見たら50代60代の人たちですが、とにかく日常が忙しすぎるなあと思います」

「ゆったりすることが大切」と話す幡本さん(東洋経済オンライン編集部撮影)

現代は「誘惑が多すぎる」

しかし忙しすぎるというならば、朝から晩まで働き、「企業戦士」と呼ばれた昭和のサラリーマンもそうである。

幡本さんは「昭和と令和の50代60代では考え方が違うのでしょうけれど、今の人たちは仕事もちゃんとしながら自分の楽しみも絶対に大事にしたいという人が多い。だから、公私ともに忙しいんですね」と話す。

昭和の時代は確かに猛烈に働いていたけれど、今の時代ほど世の中にレジャーや遊びがあふれていなかった。そのぶん、体を休めることができたと幡本さんは考える。

「今は楽しいこともおいしいものもたくさんあって、誘惑が多すぎます。睡眠時間を削っても食事をおろそかにしても、楽しいことに引き寄せられていってしまうのは仕方ないかもしれません。でも、自分の楽しみだからといって、外食ばかりしたり休みの日も出かけてばかりいたりすると、やっぱり体に堪えてくる。体は正直です。たまには家でゆっくりご飯を食べて、1時間でも体を休める時間を作ってほしいですね」

「ゆっくり過ごすことが大事」と言う幡本さんは、何事もあわてないことを心がけている。あわてて歩くと転んでしまうし、仕事でも時間に追われるとミスも増える。出かけるとき、幡本さんは自分の歩ける速度を守っている。

「駅と家のそばの停留所を結ぶバスは、1時間に1、2本しかありません。でも、それに無理に合わせるのではなく、タイミングよくバスが来たら乗って、来なかったら歩くことにしています。バスに乗れなくても、若い人の倍の時間はかかりますが、ゆっくり歩けば着きますから、あわてません

いつも自分の歩ける速度で歩いて、あわてない。人生後半戦の“歩き方”として心にとどめておきたい。

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