シャオさんのつれづれ思う故に(BLOG版)

私、シャオが日々の移ろいの中で、感じたこと、思ったことを書きためていく所です。

in Action

2008年09月12日 10時07分30秒 | 無限のファンタジア冒険記

 とある遺跡の入口近く、3人の男女が歩いていく。
「お師匠様、何処へ向かうんですか?」
 一人の女性が「師匠」と親しみを込めて呼ぶ人物に行き先を尋ねる。
「そこの遺跡です。
 以前から、気にはなっていたのですが、なかなか行く機会が無くて…。
 滝に囲まれた遺跡なんてそうそう無いでしょう」
「マイトさん、この遺跡、どうやって知ったのですか?」
 ドリアッドの青年がマイトという青年に尋ねた。
「あれ、イオさん、ミカヤ老の依頼のこと忘れてませんか?」
 不思議そうな表情で、マイトは尋ねてきた青年に聞き返した。
「たしか…、2年前ですよね?」
「ええ、そのときは、行方不明になった護衛士団の調査で、この遺跡の入口周辺の調査でキマイラに襲われて倒したところで、その護衛士団証を持って帰ったと思うのですが…」
 マイトがイオに思い出させるように優しく言う。
「お師匠様、そんな危険な目に遭われていたのですか?」
「ええ、ティーナさん、危険な目と言うよりも依頼ですから。受けた以上はそれなりの成果を出さないと行けませんから…」
「そうですか、お師匠様、そう言えば、少し休憩しませんか?
 滝に囲まれた遺跡なんて、早々見る機会もありませんし、すこしゆっくりしてきましょうよ」
 ティーナという女性が、そう話すと、イオもそれに同意する。
「そうですね。急いては事をし損じると言うことわざもありますし、ゆっくり魔性か?」
 マイトがそう言うと、三人は、落ち着いたところを見つけ、暫く休憩に入る。
 夏の終わりを告げる風は涼しくて、そして、木陰は、3人にとって、それを一層涼しくしていた。
 しかし、三人でパーティー組むなんて、初めてな事なのに、どうして、こんなに信頼感があるのだろうか?
 イオとティーナに関しては、以前同じ特務部隊に所属しており、マイトの話しは彼経由で聞いているのだけで、一方のマイトもイオとは何度も依頼で一緒になってはいるものの、ティーナとはその特務後、イオから聞いた話しを元に師弟関係を結んでいた。
 だからこそ、信頼感があるのかもしれない。

 休憩に入ってから、数刻が経ち、マイトが「さて、そろそろ参りましょうか?」と出発を促す。
 二人もそれに同意して、遺跡の入口へと誘う橋に辿りついたとき、上空から、招かれざる客が現れる。
 石造りのモンスター、そして、そのモンスターが、彼らの侵入を阻むかの如く、入口に立った。
「最後の最後で、こう来ますか…」
 マイトは、冷静に、そして相手を値踏みするように見つめながら、こう呟く。
 一方のティーナとイオに関しては…。
 ティーナは、静かに相手を見つめつつ、ガトリングアローの用意をする。その口元に若干笑みを浮かべながら、これから起こるであろう戦いを何か正の感情で捉えているのだろう。
 イオも、何か呟くように言う。
「二人とも、行きますよ。こんなところで値踏みなんて…」と若干ぼやきに近いところを呟く。
 しかし、当のマイトは、既に値踏みを終え、静かに相手を睨みつつ、稲妻の矢を用意していた。
「汝が相手、我らが務めん」
 氷の様な瞳で相手を睨み、さらに、凍てつくような声色で静かに告げた宣戦布告。
 それと同時に牙狩人達は、一斉に矢を放ち始めた。
「ピン」と言う音と共に…。

Hunters Fire Your Fight. And Let's Get It Long.


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 久々に例の三人で小説を描いてみました。
 本人達、ここ見たら、どう思うのでしょ?
 マジで、申し訳ないような気もしておりますが…。
 これは、先日完成したバトル3ピンを元に、その光景に至るまでを描いてみた作品になります。
 あの3ピンは、個人的にいい物でしたし、ホント感謝しても仕切れないくらいのいい作品に仕上がったと思います。
 描いて頂いた絵師様には感謝の念を、送りたいと思います。
 あ、まずかったら、連絡くださいまし…。
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『無限のファンタジア』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
 イラストの使用権は作品を発注したシャオに、
著作権はsinに、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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