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「アウトライブ」韓国映画 DVDにて

2004年12月02日 | cinema-korea
『スカイ・キャプテン』の特別鑑賞券を二枚懸賞でゲットしました。応募したことも忘れていたので、ちょっとビックリ。でも見に行く相手がいない私に当たるなんて厭味でしょうか?

さてDVDで韓国映画『アウトライブ』を観ました。このDVDはGEOGEOで先週1週間レンタルで借りてきたんですけど、借りてきたその日にDISCASから『アウトライブ』がしっかり送られてきてました。ま・こんなこともありますわな。

主演は『ガン&トークス』の「シン・ヒョンジュン」、『ワニ&ジュナ』の「キム・ヒソン」。


ある日一人の少女が彼の住む山で狼に襲われようとしていた。危機一髪のところを助けたのは少年『ジナ』だった。幼い頃に両親を亡くした『ジナ』(シン・ヒョンジュン)は叔父に剣を学びながら山に住んでいたのだ。『ジナ』に助けられた少女は『ソルリ』と名乗った。そんな二人が淡い恋に落ちるのは必然であった。
幾つもの年を越え、二人は成年となっていた。『ジナ』の剣の訓練がいよいよ真剣で行われようとした頃、『ソルリ』の母が死の病に倒れ、彼女の父が来ることを『ジナ』に告げた。それは二人の別れを示す言葉だった・・・


原作は韓国でベストセラーとなった漫画だそうです。韓国のいわゆる時代劇は初めてだったので、最初はちょっと戸惑ってしまいました。衣装などは『猟奇的な彼女』の劇中劇の中で出てきた感じだったんですが、冒頭のアクションシーンがいきなりワイヤーアクションのオンパレード。河の水の中から一斉に高く飛び上がり水面を走り抜ける、衣装がもし違っていたら香港・中国映画と勘違いしたでしょう。ただよくよく考えてみれば朝鮮はもともと高句麗で当時中国と綿密な関係があったのですから当たり前ですよね。(ワイヤーアクションに慣れない人はちょっとダメかも)

作品としては武侠映画の一種だと思います。ただしラブストーリーの色合いがとても強く出ています。比較に挙げやすいのは中国映画『LOVERS』かもしれません。ただし『LOVERS』は脚本の変更等によりラブストーリーが主となっていますが、本作はそれぞれがバランスの取れた作品になっていると感じました。

底辺に流れるのは主人公二人の変わらぬ愛です。「チョン・ジニョン」が演じた『ソルリ』の夫となる『チュングァン』の一言がそれを端的に表しています、「宿命」と。そして彼らの生まれ落ちた民族の血がその宿命を更に複雑にしていきます。高句麗の高貴なる血を引きそれを手に入れれば天下を征すると云われる秘伝書「飛天神記」を守り一族を滅ぼした漢に復讐を誓う『ジナ』。衰退期に入った蒙古の将軍の愛人の子として生まれた『ソルリ』。『ジナ』と友情を交わしながら、『ソルリ』に一目ぼれしてしまう漢の貴族『チュングアン』。三人の想いが時代と運命に弄ばれながら哀しく物語が進んでいきます。

やはり際立つのは「キム・ヒソン」の美しさでしょう。白を貴重とした衣装は彼女の演じたソルリの一途な思いを表現していたと思います。また抜けるような肌の白さにも合っていたと思います。ただソルリの少女時代を演じていた子役が色黒だったので、若干の違和感は感じてしまいました。
そして『ジナ』を演じた「シン・ヒョンジュン」。寡黙ながら節々に感じられる愛の強さが印象的です。彼の子役は非常にマッチしていたと思います。

前半部は時間の流れが説明のために入れ替えてありますが、一度観ただけでは分かりにくいかもしれません。何度も観るとまた違った見方が楽しめる作品だと思います。


評価 星 よっつ


アウトライブ 飛天舞@映画生活


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2 コメント

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こんにちわ (erabu)
2004-12-02 04:48:08
TBありがとうございました。

ストーリーとしては面白いのですが、いろいろと詰め込みすぎていてわかりにくくなっていますよね。

ところで、あんなに頑張ってきた主人公のあっけないラストが私的評価を下げています。原作はどうあれ勿体無く残念です。
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おひさしぶりです。 (noiraud)
2004-12-19 11:15:11
TBさせていただきました。香港映画のハデで軽いノリじゃなくて、しっかりした映画でしたね。
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