
昨日、『男たちの大和』に続いてみたのが『SAYURI』です。
主演は『HERO -英雄-』『LOVERS』の「チャン・ツィイー」。共演に『ラスト・サムライ』『バットマン・ビギンズ』の「渡辺謙」、『Shall we ダンス?』『笑の大学』の「役所広司」、「コン・リー」、「ミシェル・ヨー」、「桃井かおり」、「工藤夕貴」など。
原作は「アーサー・ゴールデン」が書いた『MEMOIRS of a Geisha(邦題名 さゆり)』です。日本人も知らない芸者の世界をアメリカの作家が書き起こし、それをハリウッドが映画化した脅威の作品です。見ている途中でわかったのですが、偶然にも時代設定は『男たちの大和』と同じ第二次世界大戦中なんですね。
貧困から置屋に売り飛ばされた『千代(大後寿々花)』と『佐津』の姉妹。置屋に引き取られたのは妹の『千代』のみ、『佐津』は女郎宿へと売られ、二人は離れ離れになってしまう。置屋には『おかあさん(桃井かおり)』と呼ばれる女将と都一と噂される芸妓『初桃(コン・リー)』、そして見習いの『おカボ』がいた。『初桃』のいじめに遭いながらも姉を探し出した『千代』は、置屋を逃げ出すが失敗してしまう。『おかあさん』は『千代』を下働きとして働かせることを決める。寂しさ・辛さに橋のたもとで泣いていた『千代』の前に一人の紳士が話しかけてきた。彼女にカキ氷を与え慰めてくれた紳士にもう一度会いたいと感じた彼女はいつの日か芸妓になることを夢見るが・・・。
芸妓の世界が少しだけ垣間見えた気がします。物語自体は一人の女性の愛を求めた一生を描いた作品です。英語と日本語がちゃんぽんとなった世界でしたが、思ったより違和感を感じずに見ることが出来ました。(会長様という字幕はいただけませんが・・・韓国映画ですか?これは・・・なっちゃん。)花柳界という浮世離れした世界を妖しく再現していました。芸によってのみ生きることのできる世界はある意味、昔の武士の時代の名残かもしれませんね。
「チャン・ツィイー」は不思議な女優さんですね。アジアン・ビューティーとも呼ばれる美人の彼女ですが、修行時代のシーンでは見事にオーラを消し、芸妓として花柳界にデビューするときには一転まばゆいばかりの美しさを醸し出していました。踊りの経験もある彼女の舞台シーンは妖艶さを見せ、ラストシーンで見せた彼女の瞳には吸い込まれるような印象を受けました。
まるでおしんを連想させる年少時代の「お千代」を演じたのは『大後寿々花』。自分にふりかかる運命に立ち向かう姿に健気さもただよっています。『会長』との出逢いのシーンで見せた笑顔が一番印象に残っています。
『会長』の親友『延』を演じたのは「役所広司」。これまでも『Shall we ダンス?』『うなぎ』など国際的にも知られている彼のハリウッドデビューになるのでしょうか。NHK大河『宮本武蔵』を見て以来のファンなのでこれからもどんどん国際的になってほしいですね。(後にも先にも大河ドラマは『宮本武蔵』しか見ていません。)
「コン・リー」が演じたのはいじめ役の『初桃』。彼女の演技は初めて見ました。芸妓としてではなく人として素直に生きようとしていたのでしょう。その姿は妖艶という言葉が似合っていると思いました。
「桃井かおり」サマはどこにいっても「桃井かおり」サマなんですね。どんな逆境でもしぶとく生き残る『おかあさん』の不死身ぶりはまさにはまり役でした。
そして『おカボ(パンプキン)』を演じたのは、ハリウッドを拠点に活動している『工藤夕貴』。彼女は1971年生まれですから34歳。「チャン・ツィイー」が1979年生まれですから8歳も年上なんですが、修行時代は逆に年下に見えました。そして疎開後の姿、温泉での思いもしなかった行動を取った彼女の演技に、ハリウッドでもまれた彼女の真価を見た気がします。
評価 星 よっつ
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原作は「アーサー・ゴールデン」が書いた『MEMOIRS of a Geisha(邦題名 さゆり)』です。日本人も知らない芸者の世界をアメリカの作家が書き起こし、それをハリウッドが映画化した脅威の作品です。見ている途中でわかったのですが、偶然にも時代設定は『男たちの大和』と同じ第二次世界大戦中なんですね。
貧困から置屋に売り飛ばされた『千代(大後寿々花)』と『佐津』の姉妹。置屋に引き取られたのは妹の『千代』のみ、『佐津』は女郎宿へと売られ、二人は離れ離れになってしまう。置屋には『おかあさん(桃井かおり)』と呼ばれる女将と都一と噂される芸妓『初桃(コン・リー)』、そして見習いの『おカボ』がいた。『初桃』のいじめに遭いながらも姉を探し出した『千代』は、置屋を逃げ出すが失敗してしまう。『おかあさん』は『千代』を下働きとして働かせることを決める。寂しさ・辛さに橋のたもとで泣いていた『千代』の前に一人の紳士が話しかけてきた。彼女にカキ氷を与え慰めてくれた紳士にもう一度会いたいと感じた彼女はいつの日か芸妓になることを夢見るが・・・。
芸妓の世界が少しだけ垣間見えた気がします。物語自体は一人の女性の愛を求めた一生を描いた作品です。英語と日本語がちゃんぽんとなった世界でしたが、思ったより違和感を感じずに見ることが出来ました。(会長様という字幕はいただけませんが・・・韓国映画ですか?これは・・・なっちゃん。)花柳界という浮世離れした世界を妖しく再現していました。芸によってのみ生きることのできる世界はある意味、昔の武士の時代の名残かもしれませんね。
「チャン・ツィイー」は不思議な女優さんですね。アジアン・ビューティーとも呼ばれる美人の彼女ですが、修行時代のシーンでは見事にオーラを消し、芸妓として花柳界にデビューするときには一転まばゆいばかりの美しさを醸し出していました。踊りの経験もある彼女の舞台シーンは妖艶さを見せ、ラストシーンで見せた彼女の瞳には吸い込まれるような印象を受けました。
まるでおしんを連想させる年少時代の「お千代」を演じたのは『大後寿々花』。自分にふりかかる運命に立ち向かう姿に健気さもただよっています。『会長』との出逢いのシーンで見せた笑顔が一番印象に残っています。
『会長』の親友『延』を演じたのは「役所広司」。これまでも『Shall we ダンス?』『うなぎ』など国際的にも知られている彼のハリウッドデビューになるのでしょうか。NHK大河『宮本武蔵』を見て以来のファンなのでこれからもどんどん国際的になってほしいですね。(後にも先にも大河ドラマは『宮本武蔵』しか見ていません。)
「コン・リー」が演じたのはいじめ役の『初桃』。彼女の演技は初めて見ました。芸妓としてではなく人として素直に生きようとしていたのでしょう。その姿は妖艶という言葉が似合っていると思いました。
「桃井かおり」サマはどこにいっても「桃井かおり」サマなんですね。どんな逆境でもしぶとく生き残る『おかあさん』の不死身ぶりはまさにはまり役でした。
そして『おカボ(パンプキン)』を演じたのは、ハリウッドを拠点に活動している『工藤夕貴』。彼女は1971年生まれですから34歳。「チャン・ツィイー」が1979年生まれですから8歳も年上なんですが、修行時代は逆に年下に見えました。そして疎開後の姿、温泉での思いもしなかった行動を取った彼女の演技に、ハリウッドでもまれた彼女の真価を見た気がします。
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>「桃井かおり」サマはどこにいっても「桃井かおり」サマなんですね
全くその通りですね(笑)
でもこの役ハマり役でしたね!
ところで、ミシェル・ヨーさんはお気に召しませんでしたか(笑) ?
日本人がこの役を演じられなかったのは残念ですが、彼女を上回れる女優さんは、今、日本人女優さんでは思い浮かびません。
踊りのシーンでは、あまりの美しさに惚れ惚れしてしまいました。さすがです!(^^♪
>cyazさん
ヨーさん忘れてません。力尽きただけです。(記事書くのに2時間かかっちゃいました。)
姐御ぶりはよかったですね。桃井サマとの掛け合いも緊張感たっぷりでした。
>honeさん
ラストのあの瞳は綺麗を通り越していましたね。
今年もいっぱいトラバ飛ばさせていただきますのでご了承ください。
書く、という意気込みにだいぶ差がありますが(ほんと恐縮です)
頑張って続けていきたいと思っています。
やっぱ寿々花ちゃんがよかったなぁ~
(ロリコンではありません)
チャン・ツィイーのオーラ。確かにそうですね、メイクの差もありますが、踊りを踊ってる姿には見惚れてしまいました~
寿々花ちゃんとチャン・ツィイーがムッチャ良かったです。あの二人、顔がムッチャ似てますね!?千代が成長してさゆりになるの、全然違和感なかったです。
えっ!?工藤夕貴って、チャン・ツィイーより8歳も年上なんですか?僕は、同年齢か、工藤夕貴の方がしただと思ってみてた・・・(^^ゞ
言葉の違和感は否定できませんが、まあまあ楽しめたと思います~♪