「浮気な家族」韓国映画 DVDにて

韓国映画『浮気な家族』(R-18指定)を観ました。

先日観た『オアシス』での、まるで私の頭を撃ち抜いたかのような演技が未だ印象に残っている「ムン・ソリ」つながりで借りてきました。
何も知らない人にそれぞれの作品を見せても、きっと同じ女優さんだとは信じてくれないでしょうね。


元ダンサーの『ウン・ホジュン』（ムン・ソリ）と弁護士の夫『チュ・ヨンジャク』（ファン・ジョンミン）は倦怠期を迎えた夫婦。『ヨンジャク』は若い『ヨン』（ペク・チョンニム）と不倫関係にあり、薄々それを感じている『ホジュン』は隣に住む17歳の『シン・ジウン』（ポン・テギュン）を誘惑する。
『ヨンジャク』の父はアルコール依存症更生施設に入っていたが末期癌の為、余命一月と診断され入院していた。母『ユン・ヨジュン』（ホン・ビョンハン）は同窓生と再会し、恋に落ちていた・・・



妻とは、夫とは、そして親子や夫婦のつながりとは何なのか、改めて問いかける作品です。
この作品は私のような独り身とパートナーをお持ちの方とではきっと受け取り方が違うのではないでしょうか。

物語冒頭では人間関係がよくわからなくてちょっと戸惑ってしまいました。
夫との夫婦生活ではオルガニズムを感じなくなった主婦は、自分に好意を持つ17歳の少年を誘惑し、弁護士の夫は若い女性と浮気をしています。夫の実父は余命幾許も無く、実母は老いらくの恋に落ちていく。夫婦二人の間には実子はおらず、養子の小学生の男の子を主人公は実子以上に可愛がっています。
夫が飲酒運転で交通事故を起こした郵便配達員と当事者の関係を持つに至った経緯が語られますが、その後のカタストロフィーへの展開ははっきりいって想像外でした。
中盤まで軽妙なBGMを背景に、ある意味ユーモラスに物語は綴られていきます。そして一つの偶然が彼らの微妙にとられていたバランスを乱し、悲劇へとストーリーは流れていきます。
クライマックス（画像のシーンです）で主人公は、SEXによるオルガニズムに至りますが、彼女が漏らす声は喘ぎ声とも嗚咽ともとれ、映像美と共に、主人公の哀しみと、人の業みたいなものも感じました。

評価　星　みっつ


（未見の方は、gooの紹介サイトはご覧にならないほうがよいと思います。モロ、ネタバレしています。）

公式サイトはコチラ

・浮気な家族＠映画生活


P.S.
韓国映画のSEXシーンてやたらリアルに撮っていますが（ある意味美しくありません）、国民性の違いなんでしょうかね。


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