
DVDで韓国映画『スカーレット・レター』を見ました。買った時に一度見て今日コメンタリを聞いた後もう一度見直しました。(本田さんの訃報を知ったのはその後。偶然の一致に驚いています。) 主演は『シュリ』『八月のクリスマス』の「ハン・ソッキュ」、共演に『永遠の片想い』『ブラザーフッド』『バンジージャンプする』の「イ・ウンジュ」。監督は『インタビュー』の「ピョン・ヒョク」。 刑事課の課長『ギフン(ハン・ソッキュ)』は殺人事件の現場に向かっていた。写真館の主人が頭を割られ倒れているところを彼の妻『ギョンヒ(ソン・ヒョンア)』が発見し通報してきたのだ。彼女の事情聴取をとる『ギフン』は彼女に絵も知れぬ魅力を感じていた。 ジャズシンガー『カヒ(イ・ウンジュ)』は演奏中、腹部に違和感を感じトイレに駆け込んだ。『カヒ』は長い間『ギフン』と愛人関係にあり、彼の子を宿してしまったのだった。同じ頃『ギフン』の妻『スヒョン(オム・ジウォン)』も妊娠をしており彼と共に病院で検診を受けていた。 一方『ギョンヒ』はチンピラ風の男に金の入った封筒を渡しているところを張り込んでいた刑事に見られてしまうが・・・ 気持ちがドヨーンとしてくる作品です。 2月に自ら命を絶ってしまった『イ・ウンジュ』の遺作となってしまった作品です。私の住む富山では公開が無く、DVD化を待っていました。 彼女の死のきっかけとなったのではいわれているベッドシーンですが、確かに全裸でチャレンジしていましたが、そんなに過激なシーンという風には見えませんでした。それよりも作品全体を包む雰囲気に病を得ていた彼女は耐えられなかったのかもしれません。 この作品のテーマは誘惑の美とその代償と思われます。 出てくる人物それぞれが表と裏の顔を持ち、嘘をついて暮らしています。アダムとイブの喩えを出していますが、人間の悲しい性(サガ)なのかもしれません。 人物同様物語も二重構造で語られますが、それぞれが重なるわけではありません。サスペンスとしての展開は無いと考えてよいでしょう。 クライマックスに入る直前、まさかとは思いましたが、そのまさかでした。普通は考えても実際には採用しないシチュエーションだと思います。 表では妊娠した妻と安寧に暮らしながら、一方では愛人との情事を繰り返している主人公のエリート刑事『ギフン』に、「ハン・ソッキュ」。『二重スパイ』以降パッとしなかった彼の面目躍如の演技でした。ラスト30分の壊れ方は見ていて気分が悪くなるものでした。(誉めてます) 「イ・ウンジュ」はあの鼻に掛かるような美声で一曲歌っています。彼女のかすれたような声質はジャズにぴったりだと思いました。もう聞くことが出来ないのだと思うと残念でありません。ピアノの演奏も少しですが披露しています。(『永遠の片想い』のメイキングでピアノで遊んでいるシーンは見たことがありますが) 出演陣の中で一番魅力的に感じたのは『ギョンヒ』を演じた「ソン・ヒョンア」でした。誘惑する側、される側と難しい役どころを身体を張って演じていたと思います。 ・スカーレット・レター@映画生活 P.S. 彼氏、もしくは彼女と二人で見るような作品ではないと思います。 このエントリを気に入ってくれた方はポチッとヨロシク ![]() Amazonで買う Amazonインスタント・ストア xina-shinのぷちシネマストア
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いぁ、ハン・ソッキュさん、良い役者さんだと思っていますyo!
でもこの刑事は、、、特にトランク内でのシーンに突っ込みすぎて、、、
ストーリー自体も、後味、悪かったです。
またよろしくお願いしますね。
まだ、見てないんです。
それで、このDVDについて書いてるものには眼を通しています^^
うちも(w)いなかなもんで・・・映画にはめったに行けず・・・もっぱら、DVD鑑賞ばっかりです^^
特に・・韓国映画(DVD?) 大好きデス^^
また・・寄らせていただきます^^
介護の仕事をしているのでとてもこう言う作品は気になります。「君に読む物語」もアルツハイマーのせつなさが出ていましたね。私くらいの年代になると現実がせまっていそうで、つい、つい、自分の事と重ねてしまいますね(爆)もう、少し現実をみたい場合は「アイリス」もお奨めです。
ソン・ヒョンアは、フェロモン100%の演技でしたね。美人じゃないんだけど、ゾクゾクきました。