
シアター大都会で韓国映画『親切なクムジャさん』を観てきました。富山県ではこの劇場のみでの上映です。 監督は『JSA』の「パク・チャヌク」。『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続く復讐三部作の最後を飾る作品です。 主演は『ラスト・プレゼント』『春の日は過ぎゆく』の「イ・ヨンエ」、共演に『シュリ』『ハッピーエンド』の「チェ・ミンシク」。 13年の刑を追え出所する『クムジャ(イ・ヨンエ)』ssi。彼女は陥れられた無実の罪により服役していたのだった。受刑中彼女は周りの受刑者から「親切なクムジャssi」と呼ばれていた。誰に対しても優しい笑顔を持って合い対していたからだった。 出所した彼女はある計画の実行に移る。それは『クムジャ』ssiを罪に陥れた男への復讐だった。服役中彼女を慕っていた元受刑者たちは彼女に協力し始める。 『クムジャ』ssiは同時に離れ離れとなっていた自分の娘の行方を探していた。役所を訪れた彼女は娘『ジェニー』が海外へ養子に出されたことを突き止めるが・・・ 私は『宮廷女官 チャングムの誓い』を見ていないのですが、見ていた方はショックを受けられたのではないでしょうか。 前半は時系列が多少前後しながら話が進められているので、一度見ただけでは分かりにくくなっていると感じました。刑務所時代、『クムジャ』ssiの親切により協力者となった人間が多人数の為、役割を把握するのに困りました。 また、『クムジャ』ssiと復讐の相手である『ペク』の関係がほとんど語られておらず、彼女が復讐に対する決意の強さを表すシーンは無かったように思います。『クムジャ』ssiの娘『ジェニー』が誰との間の子だったのかも謎のままです。 物語の展開が思ったより早く進展するな、と思っていたら、予想もしない方向へ話は進んでいきました。『クムジャ』の人間らしさも表現されているところだと思います。 一番印象に残ったのは号泣シーンです。『クムジャ』ssiが復讐の後、号泣するシーンがありましたが私には彼女の顔が『般若の面』のように見えました。復讐を成し遂げた達成感・徒労感・虚しさ・哀しみなどの感情が泣き笑いの表情で表されたのだと感じました。(逆にいえば『般若』の顔は面打師が人の奥底に眠る本当の表情を削りだしたのでしょうね。) ラストは白色です。オープニングで白色を否定した彼女の心の移り変わりをあらわしているのでしょうか。 復讐シリーズの総決算ということでこれまでの作品の主役クラスもゲスト出演していました。『復讐者に憐れみを』をまだみていなかったので三人のつながりが分からなかったのですが、夕食をとった後ぱっと閃きました(遅!)「シン・ハギュン」と「ソン・ガンホ」が1作目、「ユ・ジテ」と「チェ・ミンシク」が2作目という、つながりだったんですね。でも「ソン・ガンホ」が暗くて見にくかったですね。これから見ようと思っている人は探してみてください。 評価 さんてん ご 公式サイトはコチラ Real News インタビューも見られます ・親切なクムジャさん@映画生活 P.S.1 「大石圭」による小説版が出ていますが、若干ラストが異なるようです。ゆっくり読んでみようと思っています。 P.S.2 Dr.スランプ、て韓国でも放映されていたんですね。あれはがっちゃんでしたよね。 このエントリを気に入ってくれた方はポチッとヨロシク ![]() Amazonで買う Amazonインスタント・ストア xina-shinのぷちシネマストア
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しかも血みどろで蒼白な顔をしているのに写真に納まるというブラックさ・・・。
「チャングム」は大好きで見ていますが、どんな役をやっても彼女は美しいですね~。
クムジャ役をやることで一段とステージが上がったんじゃないでしょうか。
似ていると思いませんか?
肌がとても白く、きれいですねぇ~。
私が観た回にもいましたが、「チャングム」ファンの
おばさまは、絶対ショックを受けますね。
でも、彼女の新たな挑戦と言うことで・・・。
「ラスト・プレゼント」の彼女も後半ものすごく良い表情をしていて好きです。
これからも色々開拓してほしいですね!!!
いつもサンクスです。
笑えないブラックさ・・・シュールです。
>ぐ~さま
壇ふみと描くんじゃなかったでしょうか。
イ・エンエは今度はどんな作品にチャレンジしてくれるのか楽しみです。
女性の黒髪がポイントかも^^
前2作の復讐シリーズもかなり酷なシーンがあって、ヨンエはどんな復讐の仕方するのだろうと思ってましたが、あの方法はさすがに予想だに出来ませんでしたね(^▽^;)
3部作のラストの割には軽い印象が残ってしまったのはそういう点と復讐のモチベーションの描写にあるのかもしれません。
此方からもTBさせて頂きました、また宜しくお願いします。
TBさせていただきました。
あのガッちゃんのストラップの親はどの親だったのでしょう??
金賢姫、わかる方がいて嬉しいです???
以前、「8月のクリスマス」でもお邪魔しました。そうそう同県人でしたね。私も大都会で見ましたよ。
私はイ・ヨンエさん好きなので、今回のチャレンジには拍手を送りたいです。ヨンエさんの演技に集中しすぎて、ユ・ジテ氏の衝撃的な出演シーンがあるまで、
他のカメオ出演に全く気付きませんでした(笑)。
復讐三部作の完結編になるわけですけど、本作はこれまでの復讐とはちょっと意味合いが違いましたね。
あえて主人公クムジャの復讐の動機は弱めているので、彼女の復讐に注目しすぎるとポイントがずれてくるようです。私は二度目の観賞でやっとこの物語の本質に気付きました(笑)。