博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『笑傲江湖』第7巻巻末

2007年12月07日 | 小説
徳間文庫版の『笑傲江湖』最終第7巻が発売になりました。

以前の記事でコメントしたように、今回の解説は田中芳樹氏が書くんではないかと危惧していましたが、その不安は半分的中して半分はずれました。今回は解説ではなくて田中芳樹氏と岡崎由美氏による対談が収録されていました。徳間書店『本とも』10月号に掲載されたものを再録したとのことです。

この対談自体金庸ファンにとっては(田中芳樹ファンにとっても?)気になる企画だったので、こういう形でフォローしてくれたのは非常にありがたいです。
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『臥薪嘗胆』その1

2007年12月07日 | 中国歴史ドラマ
以前の記事でツッコんでおいてナンですが、句践役の陳道明と夫差役の胡軍の共演が見たくなったのと、そういや専門分野なのに本格的な先秦劇を見たことが無かったなあと思い至り(ちなみに以前鑑賞した『封神榜』は本格的な先秦劇に含まれません(^^;))、鑑賞してみることに。

今回は『臥薪嘗胆』第1~6話まで鑑賞。



のっけから呉・越軍の騎馬兵が登場し、本格的な先秦劇を見たいという希望が無惨に打ち砕かれました(-_-;) そういやスタッフロールに文学考証担当というのは出て来ましたけど、時代考証担当なんて無かったよなあ……

物語は呉王闔閭と越王允常の治世、呉の太子波に嫁いだ越の王女・季菀が嫁ぎ先から故国に逃亡したところから始まります。季菀が逃亡したのはあろうことか舅の呉王闔閭が彼女に手を出したからでありますが、妹を匿い、引き渡しを求める呉と戦おうとする太子の句践に対し、父王の允常は呉国との協調のため、あっさりと季菀の引き渡しに同意。絶望した季菀は自殺してしまいます。

それでもなお呉は軍を引き揚げず、允常は対呉強硬派の句践を廃太子とし、末子の幼い稽会を太子の座に付けますが、呉はその稽会を家臣扱いし、越国で允常に対する不満が高まります。一方、呉国でも太子波が失意のうちに逝去し、王子累と夫差が太子の後釜をめぐって対立しはじめ……

とにかく雰囲気だけは荘厳なドラマですが、残念ながら時代考証は『封神榜』と大差ないと思います(^^;) あと、やたらと年季の入った爺が出て来るのがこのドラマの特徴と言えば特徴でしょうか。



こちらは呉王闔閭。この人がうっかり息子の嫁に手を出したのが全ての始まりです……



で、こちらが伍子胥です。伍子胥と言えば復讐に燃えるエネルギッシュな人物というイメージがあったんですが、このドラマでは見た目、物腰、言動ともに見事に枯れてます…… こんな感じで主役二人よりも爺連中の動向が気になる始末です(^^;)
コメント (2)
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