シリーズ「CCNA1のお勉強をゆるーくやってみる」です。
今、物理層の、ケーブルテストのお話です。
ケーブルのテスト項目は、
・ワイヤマップ
・挿入損失
・近端クロストーク(NEXT)
・パワーサム近端クロストーク(PSNEXT)
・等レベル遠端クロストーク(ELFEXT)
・パワーサム等レベル遠端クロストーク(PSELFEXT)
・反射減衰量
・伝播遅延
・ケーブル長
・遅延時間差
とあって、前回ワイヤマップをやりました。今回は、それ以降です。
■挿入損失と反射減衰量
2つのパソコン間に、ケーブルを入れると、信号が減衰します。
長ければ長いほど、また伝えるものの周波数が高いほど、減衰します。
で、さらに、このケーブルにコネクタを付けた場合、インピーダンス(交流における抵抗のようなもの)の不整合が起きる場合があります。インピーダンス不整合が起きると、反射されてしまい、それが問題を起こします(これをジッタといいます)。
さてこのとき、パソコンにこのように、ケーブルをいれて、コネクタを付けたおかげで生まれた(上記のような)減衰を、挿入したからおきた減衰ということで、挿入損失、また、反射することによる減衰を反射減衰量とよびます。
■クロストーク(漏話)
クロストークは、いくつかの電線がまとめてあったとき、自分の線以外の周りの線の信号の影響を受けてしまうことを言います。で、その方向その他から、いくつかの種類があります。
いま、A地点からB地点まで、電気信号を送ることを考えたとき、
・近端クロストーク
A地点から信号を出して、A地点からクロストークを測定する。
(なので、近いほうなので近端)
AからBへ信号を出したら、反対側(BからAへ)信号を出してきたものが、雑音を発したりすると、この近端クロストークとなったりします。
で、これは、UTPリンクのある対から別の対と、リンクの両端から測定する必要があるそうです(良く分かってません^^;)。
・遠端クロストーク
A地点から信号を出して、B地点からクロストークを測定する。
減衰した信号がのるため、遠端クロストーク(FEXT)は近端クロストーク(NEXT)ほど、問題にならないそうです??
・パワーサム~
近端クロストーク、遠端クロストークで、「パワーサム」という言葉がつくものは、自分以外のほかのケーブルすべてからの影響をまとめて計ったものです(上記のクロストークは、自分と他のもう1本との関係を書いたが、そうではなく、他の複数本というか、すべてとの関係)
■伝播遅延、ケーブル長、遅延時間差
これらは、読んで字のごとくです。
UTPの場合、より線が4対8本はいっています。この8本の線の長さが、普通はおなじですが、びみょーに、(切り方や加工のまずさなどにより)違ってしまうこともありえるわけです。そーすると、 ケーブル長がかわって、伝播遅延、遅延時間差などが怒ってくることになります。
ほんとうに、ごく短い長さなので、問題ないって言えば、問題なさそうに見えます・・が、しかし、送っている伝送量もすごいわけで、(10GBPSとか)そーすると、ほんのごく小さい遅れでも、大問題になってしまうようです。
ということで、ケーブルテストっていうか、ケーブルおわりです。
次回は、ケーブル以外の機器、まずはコネクタからみていきます。