昨日、データ収集方法(トップダウンアプローチとボトムアップアプローチ、命題論理方式とコード体系方式)について書いたので、今日は、XMLの場合、それらがどうなるかについて。。
■まず、帳票とは何か
帳票分析を行う帳票とは、
事柄(受注票の受注など=イベント)や、モノ(顧客リストなど=リソース)について、
オフラインの状態であっても、情報を保存あるいは交換するために、
情報を見える化(可視化)したもの
といえると思います(紙とは限らない。ビニールの上に書いてもいいし、シールの上かもしれない)。
ここで、「オフラインの状態」っていうことがみそで、オンラインの状態であれば、人が見るんだったら(人とマシンとの情報交換になるけど)画面でいいし、相手がコンピューター同士で、情報交換するんだったら、帳票である必要は無いわけです。
■オンラインの情報交換としてのXML
とすると、今後、電子化された状態での情報交換っていうのが多く行われるわけです。
この場合、帳票にする必要は無く、XMLベースで(っていうか、入力はXMLである必要すらない。URLに引数で渡すんでもOK)行われることが多くなってくると思います。
では、XMLでも、同じように帳票分析できるのかというと。。。
■XMLでは、エンティティは上位タグになることが多い
帳票の場合、OF LANGUAGE方式で、データ項目名は、エンティティー属性名の組み合わせ(受注-年月日、商品-名など)ガ多かったのですが、XMLの場合、
<channel>
<TITLE>チャネルのタイトル</TITLE>
<ITEM>
<TITLE>アイテムのタイトル</TITLE>
</ITEM>
</Channel>
のように、属性(TITLE)だけ、エンティティ(ChannelやItem)だけをタグとして書くことがあります(つーか、多いかな)
■情報交換としてのエンティティ
で、ここで、ER図をつくるには、まず、このタグは、エンティティか、属性名かをみわけることになります。これは、タグ自体に実体があるか(=ビジネス上の関心事として、それが、モノ、コト(=出来事)として存在しているか)で判断します。
ただ、ここで、情報交換としてXMLを使うなら、このXMLデータは、交換する相手同士で、同じように考えないといけないことになります。
逆にいうと、どちらか一方(業界全体で同じXMLを使うなら、だれか1人)が、ER図を分析すればいい(他の人はそれをベースに自社用にカスタマイズする)ってことになります。
っていうか、極端に離れた自社ERモデルを作られてしまうと、そのXMLに変換できなくなって困るって言う話になります。。
この話と、前のブログに書いた業務知識の重要性に関係し、さらに、現在のシステム開発の大きな問題に関連し、問題解決への重要な第一歩になるはずなんですが関係するんですけど、あ、時間が無いので、今回はここまで。。