ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

全く一回きりしか起こり得ないその瞬間を利用することを人間は知らない

2020-08-23 09:07:13 | そのほか
モモの時間のこと。正しく書くと

  全く一回きりしか起こり得ないようなやり方で、
  互いに働きあうような瞬間のことだ
  だが残念ながら、人間はたいていその瞬間を利用することを知らない
この瞬間って、「グランドエスケープ」

「重力が眠りにつく1000年に一度の今日」

のこと?
だとすると、8月22日にやっていた
ろうを生きる 難聴を生きる「吹奏楽に青春をささげる“難聴の高校生”」
は、ものすごい裏解釈がなりたつんだけど・・・それは別のエントリに書くとして、

今日はさておき、100分de名著、エンデのモモの第三回をメモメモ




モモ 3回目 時間とは「いのち」である
時間と命について作者エンデの根源的な問いかけを読み解く

・子供的なファンタジー小説→今日は仏教的な読み解きも

・おさらい
 モモ
  灰色の男
  カシオペイア
  マイスターホラ:老人→若者にも(時間を体現)

■マイスターホラ
・モモにカシオペイアを送った
・モモのことも灰色の男のことも知っている:眼鏡で見える
・灰色の男:本当はいないはずのもの
 死んだもので命をつないでいる
 本当はいないはずのもの→人間が発生を許す→支配させるスキ
・人間一人一人に時間を配る→時間の源がある

・灰色の男:数字に支配されている
・時間の源:人間の豊かさの源泉→ベッポ:ひとはき
 →充実した時間:仏教につながる
  華厳経:一瞬にすべての時間が入る
・灰色の男:今を生きていない

■時間の源
・光の柱:まっすぐにおりて真ん丸な池
 黒い鏡の上、大きな振り子
 水面から花のつぼみ→振り子が近づくと花開く
 →振り子が戻ると花がしぼむ
 振り子に合わせて咲いては枯れる花:時間の源

・幾何学的な形強調:まんだら→洞窟の瞑想から
 時間の曼陀羅
 生命の時計:生命が時を作る

・あなたは死なの
 もし人間が死とは何かを知ったら怖いとは思わなくなるだろうね
 私は怖くない
 →モモは近代人の世界観で生きていないので死は怖くない
  ホラの世界:無であり空

・モモが見た時間:モモだけのもの
 友達に伝える:まだだ
 話すためには言葉が熟さないといけない
 待つこともできないといけない

・モモ時間の国から戻る
 聴きのモモ→はなしたい:気が熟すまで
 ジジの失敗
 星の時間がわかる時計(ホラもっている)
 星の時間:
  あらゆる物体も生物も、はるか天空のかなたの星々にいたるまで、
  全く一回きりしか起こり得ないようなやり方で、
  互いに働きあうような瞬間のことだ
  だが残念ながら、人間はたいていその瞬間を利用することを知らない
  星の時間は気づかれないままに過ぎ去ってしまうことが多い


■変わり果てた町
・おきても、友達誰も来ない
・眠っていたのは一晩でない
  →カシオペイア:あなたは丸一年寝てた
 すべてはすぎさった
・町は灰色の男に支配された
 ニノ:ジジとベッポおしえてくれるけど「お願いだからもう行ってくれ」
・モモ:孤独 出口はありません、外に知らせるすべもありません
 →時間の山にうずもれる

・ジジ:モモに話して豊かな時間
  →空虚な作り話
   →ラジオパーソナリティ
・ベッポ:精神病院に送られる:だまっている、時間預金に貯金するなら
 一心不乱に掃除
・エンデの文明批判
  規格外の人を受け入れない社会→失われるのは豊かさ

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