前にJ-POPは2つのグループに分かれているって書いたけど、
その話の続き。
たとえば、
・殿様キングスの「なみだの操」
と
・藤井風さんの「死ぬのがいいわ」
は、同じ趣旨の歌、すなわち
「お別れするより死ぬのがいいわ」
ということを歌っている。
これは自分が言っているだけでなく、↓のYAHOOの知恵袋にもあるので、ほかの人も、同じ趣旨の歌ということは感じているのだろう
ところが、この歌は、まったく曲の内容がちがっていて、この違いがJ-POPの2つの流れを示しているので、ちょっと書いてみる。
■殿様キングスの「なみだの操」は
なみだの操、殿さまキングス
演歌という既定の路線の中で、男の人が優位で、女性が尽くすという演歌特有の「他人が決めた」演歌という世界観の中で、どうやって演歌として素晴らしく歌うかというような型で作品ができている。
このあと、演歌ではなく、「アイドル」という形や、「ロック」という形や、おニャン子クラブ→AKB→坂道グループにつながる、女性グループとう形や、いわゆるAVEXサウンドなど、様々な型がでてきて、その型の一番を目指すとうパターンが続きました。
型の上位を目指すため、その型で成功している作詞、作曲家を選び、編曲家を選び、歌い手を選ぶという制作~歌唱・演奏の分業化が進みました。
いまだにK-POPは、「ダンスミュージック」という形で、このパターンが続いているみたい。
■藤井風 死んでもいいわ
歌詞付き 『死ぬのがいいわ』藤井風(Fujii Kaze )
はJ-POPの新しい波の歌だといえる。
「なみだの操」のような演歌というほかの人が決めたジャンルではなく、「藤井風」という個人軸のジャンルがあり、その中で「しんでもいい」という趣旨の歌を歌ったらどうなるんだろうという形で歌を歌っている。
このように、最近のJ-POPは、各自それぞれの型をもっていて(なので、シンガーソングライターが中心、演奏もバンドで自家製みたいな)、歌と物語を合わせるという意味で、映画やアニメの主題歌に使うというのが多くなった。
自分独自の型のため、広く一般に受けるというより、その型に刺さるファンのみがコアとなって聴く形になっている。
PART2では違った観点で・・・