8月14日、阿佐ヶ谷Morcに行って、「縁の下のイミグレ」見て来た!
技能実習生のお話。
→ですが、技能実習生の予備知識なしで見れます。
映画の中で、すごくわかりやすく説明してくれます
論点整理して、何が問題かを見せるには、いい映画!
問題点の本質に気づかせるラサール石井さんの演技がいいですね!
ちなみに、最後に流れる歌は、↓
以下ネタバレ
技能実習生制度について、わかっていなくていいんだけど、
知っている人は「監理団体が悪い」と思いがち?だけど、
「そうじゃない!」っていうことが、
ラサール石井さんの演技で、よくわかりましたね!
それが、とってもよかった!!
とくに、この問題の根本的問題である職業蔑視を、
(蔑視される職業だから日本人が集まらないという問題)
「全国の屠殺の人たちに謝れ!」
と本気で怒って指摘するところ、いいっす!!
でも、ラサールさんの、その前(ハインさんの仕事のできなささをいうところ)、いい仕事なんだけど、
・・・う~ん、そういう外国の人と接していないと通じないかも?
(高校生とかは)
たぶん、技能実習生の中には
本当に仕事できない、お給料払うレベルにない人もいるんだろうなあ~
うちは、(技能実習生ではなく、ちゃんとした技術者の人で)
中国の人としか接したことないけど、それは感じる。
中国でも大学出てる人はあんまり問題ないんだけど、
そうじゃない人の中に、日本語が全く通じないで、
本人頑張っても”無理”・・・っていう場合があって・・・
技能実習生は、言葉が通じないし、
いままでの(ベトナムの生活との)ベースの違いとかあって、
実習生の人は全く悪くないけど、
そういう差が出るのは、仕方ないんだよね。
映画でも、ナターシャ(実習生の人:役名はハイン)が
「私悪いですか」っていってたけど、
・・・いや、悪いわけではないんだけど・・・
・・・結果としては、使えないってか・・・
あ、それと、ラサール石井さんがはっきり言いきってくれたところ、
気持ちよかったでした。
技能実習生制度は、奴隷制度です(キリっ)
あとで、言い過ぎたみたいに言ってたけど、言いすぎじゃないです。
これ、間違いなく奴隷制度です。
で、この奴隷制の上に日本の経済の繁栄が成り立っているわけです。
アメリカが黒人、フランスがアフリカを
奴隷にして資本主義を謳歌しているのと同様、日本はベトナム・以前は中国
を奴隷にして、その余剰(搾取)で国を回してきたわけです。
それが資本主義です。その資本主義が回らなくなってきて、
新たに出て来たのが、(杉並区がやろうとしている)
地域主義ってことではないでしょうか?
それとそのあと、「結婚しちゃえば」は、日本人の(ベトナムとか)
技能実習生の国に対する蔑視感情がありありと出ていて、
わかりやすかったです。
本人(ハイン)さんの意向も聞かないで、結婚しちゃう話をすすめ
ようとする、「かわいそう」意識(=蔑視)、
これも、あるんだよねえ・・・
最後の方に、映画の中で、ナターシャ(ハイン)さんが母国語で、
行政書士の人を、この制度に加担してクソだみたいに言ってたけど、
士業って、みんなそうだよねえ。
(殺人犯を弁護する弁護士、
国民は税金を、国への感謝の気持ちを込めて、いっぱい払うべきなのに、
節税方法を指南する税理士なんかも、見方によっては・・・)
正義の味方ぶって、本当は権力や利権や悪に寄生して
金もらっているクソ野郎という・・・
うちも中小企業診断士で、
診断士っていうと補助金もらう手伝いする人だけど、
税理士から、
「まさに補助金がクソな制度で、それ手伝うやつは・・・」
みたいなこと言われたとき、激しく同意した!!!
ただ、自分は、まちがっても正義の味方っていう人間ではないし、
怪しいクソ野郎で”間違いない”ってか、その称号がお気に入りで、
ぴったしなので、めちゃ気に入ってますけどね!!
(あんまり、「パンツ丸見えブログ」なんて書いている正義の味方は
いないでしょ。怪しいクソ野郎で”間違いない”ってみんな同意??)
この映画、政治家がおバカな設定になっています。
どうして、そうなっているのかについて、考察してみました。
こんな理由かなあ~
映画の中、ラサール石井さんの演技+そのあとの結婚話を
みると、この制度の問題点と、どうすればよいかの改善点は、
わかると思います。
つまり、問題点はいろいろあるけど、
表面的に一番大きい問題は、技能実習生に借金させて奴隷にしてること
(借金させたり奴隷にしていいと思っている)問題の根本は、上記の通り、
日本国民の職業蔑視+実習生の国(ベトナム等)蔑視→不当な給料
です。
これをひっくり返して、
日本人と同じ待遇+職業に貴賤なし
にすればいいわけです。
日本では、職業の実習生になる場合、例えば防衛大学校や海上保安大学校に入る場合、学校・寮の費用は全額負担+給料まであげる、その代わり、成績不良で落第になったらそこで退学です。
技能実習生も同じようにして、個人が借金して、ベトナムの学校に入って日本に行くのを目指すのではなく、日本がベトナムの学校の入学から全額負担。個人は借金どころか、(少しでも)給料を支給するように、「すべきです」。
その代わり、試験を行い、ある程度の点が取れない人は、日本に来れない(けど、学校の費用や、支給された給料は返還不要)という制度にしなければ、優秀な人はにん来ません!!!
そして、人気がない職業は給料が高く、人気がある仕事は安くして、卑しい仕事だから給料安くするとか、そういうことはしてはいけません(職業に貴賤ないです。需給によるアンマッチはありますから、それで賃金の高さを決めるべき)。
そして、就職先を見て、決まれば日本に来てお給料いっぱい、きまらなかったり、就職したくなかったら、しなくていい。お金は没収されない(防衛大の任官拒否と同じ)にしなければなりません。そうしないと、優秀な人が集まらない。
そして技能実習生は、日本のために来てくれるのだから、公務員と同じように、給料は国が払う(建て替える)ようにして(なので、未払いはない)、企業は、給料分を国に納めるとするようにしないといけません。そうしないと、苦しい会社は未払いになってしまいます。
と、どうすればいいのかについて気づきます。
そして、「ってことは、悪いのはベトナムの送り出し企業(学校)?」であることまではわかるのですが・・
・・・こういう政策を、しないということは…
送り出し学校と政治家の間に何か利権の闇があるのか?
って思いますけど、そこを暴く映画にはしたくないため、
(いや、そんなの暴いたら、映画上映できないでしょう ^^;)
政治家をおバカに設定して、
その利権制度の問題に気が付かないっていうことにしてるんですね!
そうそう、それで気づいた!この映画に関係して
【外国人移民問題】学校で”縁の下のイミグレ”上映会を(なるせゆうせい×及川幸久×石田和靖対談)
で、中大付属高校の人に見せるっていう話出てたけど、
なぜ、中大付属高校か・・・
・・・中大といえば司法試験、弁護士。
弁護士も司法修習生のとき、お金がもらえたり・・・。
防衛大はもらえる。もらえるから、優秀な人が集まる。
技能実習生は?
・・・そして、この問題、行政書士も多くかかわりそうだけど、
さらに最終的には、弁護士とかも関係しそうですしね・・・
中大付属高校で弁護士を目指している人に話すことによって、
この問題を自分事のように考えて、優秀な弁護士さんが、
「無料で」技能実習生のトラブルにかかわってもらうことが、
この問題の解決に確かに必要だわ・・・