「あおげば尊し」

　父を教師にもつ息子（テリー伊藤）も教師で、癌末期の父を在宅で看取るため最期の日々をおくる。教室では「死体」に興味を持った生徒を抱え、職員会議でもその対応に苦慮する。人生の最期に「尊厳を持って生きる姿」を授業の「教材」としていいかと父に問う息子。
　予告編を観たとき、「テリー伊藤」がこの役と思ったが、平凡なキャラクターだったらかえって、つまらなかったのかなと思う。いずれにしても、これからの映画の中では「いつか読書する日」、「博士の愛した数式」しかり、「たそがれ清兵衛」しかり、介護の姿は日常風景となると思った。