この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

近畿最高峰の「大峰山」と「大台ヶ原」を訪ねる(1)

2007-11-29 23:55:11 | 山・旅行
            【薄っすらと雪化粧をした大峰山奥駆道の山々】


 【2007年11月23日~24日】 近畿の最高峰へ

11月23日(金)

 早朝4時前に起床して、ほとんど準備出来ていない荷物をとりあえず愛車・デリカに積み込み、出かける。前夜は遅くまで仕事が残っていたので、寝たのは午前1時前だったから、3時間も寝ていない計算になる。

 すぐ近くの、相方のYさんの家まで行き、4時半に京都・上賀茂を出発する。前日は買い物をする時間もなかったので食料も一切買っていなかったのだが、Yさんの奥さんがおにぎりを3つずつ握っていてくれて助かった。

 夜明け前の国道1号線を木津川まで行き、そこから田辺、祝園を経て奈良に入る。有料道路を使おうと思ったが、早朝の道は空いていてその必要はなかった。

 いつもながら奈良から吉野までが遠い。ひたすら一般国道を走るしかない。途中のコンビニで飲料と軽食を仕入れる。

 下市まで私が運転し、おにぎりとお茶のの朝食後、運転を代わる。

 国道309号線を天川村に向かい川合からミタライ渓谷にはいる。このあたりは紅葉の真っ盛りで、一瞬「まだ、遅くはないのでは」の期待を持たせたが、行者還トンネルの西口にむけ渓谷を分け入り高度を上げていくと、事情は一変した。
 行き先の峰を仰ぎ見ると、尾根道付近は白く雪化粧をしているではないか。

 午前8時半トンネル入口到着。

 トンネル入口付近の駐車スペースには、すでに車が20台ほど停めてあり、あちこちで身支度をしている姿が見られた。車を降りてびっくり。そこは真冬の世界だった。ダウンジャケットを用意していなかったので、セーターとフリースとジャケットの上に更にゴアテックのレインコートをと、持っている衣類を総動員した「重装備」で出かけることにする。これで、どうにか寒さはしのげた。相方は手袋を忘れ、手には軍手だけ。ダウンがある分まだましのようだった。

 9時10分前登頂開始。

 しばらく行くと、道はすでに雪に覆われていた。尾根道に近づくにつれその量が増す。2、3日前から昨日にかけて降った雪のようだった。新雪ならいいがアイスバーン化している斜面は滑って登りづらい。よっぽどアイゼンを着けようと思ったが、結局登りでは装着せじまいだった。

 また、勾配が緩やかで道が広いところでは、所々雪が舞って踏み跡を消してしまい方向を見失いかける。天気が良かったから見通しがきいて、何とかその先の踏み跡を見つけ出せるが、多少でも吹雪いて視界がきかなかったら、わからなくなってしまうのかもしれない。まばらでも前後近くに登山者がいるからいいものの、そうでなく天候が悪かったら、こんな簡単なところでも道に迷い遭難するんだなと思う。冬山の怖さの一端を感じる。

 1時間ほど登り、山上ヶ岳から大普賢岳、行者還岳をへて弥山へとつづく「大峰奥駆け道」の尾根に出る。この頃から空が真っ青に晴れ渡ってきた。木々に付いた雪の白さが青空に映えて美しい。
 思わず何度も立ち止まりシャッターを切る。

             
               【奥駆道の樹氷の庭】


 午前11時45分、弥山小屋に到着。
 事前に確認してはあったが小屋はすでに今期の営業は終了。あたりは人もたくさんいて賑やかなのだが、売店もやっていない。


    【弥山小屋横の雪景色】

 小屋の横でパンの昼食。ラーメンでも食べたい気分だが買ってくるのを忘れた。バーナーもコンロも持ってきたのに、暖かいコーヒーも持っていなくては飲めない。美しい風景をおかずにパンをかじる。バーナーじゃなくてテルモスで良かったと悔やんでもあとの祭り。



             
               【弥山頂上の神社への参道】


 一息入れた後、近畿最高峰の「八経ヶ岳」をめざす。弥山から見る八経ヶ岳は標高もあまり変わらず、姿もおっとりした山容なので、全然高い山に見えない。周りの山を見ると緑の木々が覆いかぶさり、ここだけが雪に覆われているのでかろうじて高いんだなと思う、そんな山である。もちろん、転落の危険など全然ない。



 【近畿の最高峰・八経ヶ岳(1914m)】

 頂上で360度の大展望を満喫した後、午後2時前下山開始。前方に見える大普賢岳の姿が綺麗だ。


             
            【八経ヶ岳頂上付近から大普賢岳方面の眺望】


 下山路は、「弁天の森」あたりまでは順調だったが、尾根からの分岐してトンネル入口の駐車場までの下山は難儀した。さすがにアイゼン抜きではスリップして2度も転んでしまい、途中から着けたが、膝がまいって予定を30分以上もオーバーして4時半過ぎに車にたどり着く。

        (つづく)



     『近畿最高峰の「大峰山」と「大台ヶ原」を訪ねる(その2)』へジャンプ




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ヴィーナス」-人生の最後... | トップ | 近畿最高峰の「大峰山」と「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山・旅行」カテゴリの最新記事