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【 2017年6月8日 】 京都シネマ
書こう書こうと思っているうちに2週間がたってしまった。
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灯台を背景にした映画は、日本では『喜びも悲しみも幾歳月』や新しいところでは『悪人』を思い浮かべるが、《どこか意味ありげな男》と《愛らしく美しい娘》そして《灯台》-やはり一番印象深いのは『灯台守の恋』である。
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【「悪人」の最終場面の舞台となった「五島・大瀬崎灯台 】
しかし、こちらもなかなか見応えがあった。丁寧に作られている映画である。
灯台というのは、どこか郷愁を誘う。だいたいが街のはずれというか僻地にあって、文化や喧噪からも隔絶された世界だから、進んでそこで働こうという人はおそらくいない。
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『灯台守の恋』の中で、灯台守のイヴォンをして「ここは“地獄”だ。こんなバカげた土地にはマベ(サンドリ-ヌ・ボネールが演じる灯台守の妻)がいなかったら来なかった。」と言わしめた、そういう世界である。
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【「灯台守の恋」のマベ 】
この映画にも、この僻地にチャーミングな女性が登場する。(うますぎるが、物語だから仕方ない)
ここからは、映画「光をくれた人」の話の内容である。
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意味ありげな男が、村の美しい娘とめでたく結婚して“灯台守の仕事”につく。厳しい自然の中、子供をもうけるが流産してしまう。ある日、沖合で船が難破したのか、小さなボートが漂着する。死んだ父親らしき男と赤ちゃんが乗っていた。
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夫は、本部に連絡しようと考えるが、妻は誰も見ていないのだから「自分らの子供として育てよう」という。幸せな日々が何年かたった後、事件が起こる。
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話の筋としては、よくありそうな展開であるが、そこは世界的にヒットしたという名作であるし、映画自体も丁寧に作られているから見応えがある。それに、何といっても自然の描写が美しい。
名乗り出た“実の母親”役をやっているのが、あのレイチェル・ワイズだった。『ナイロビの蜂』の情熱的なキャラクターが忘れられない、大好きな女優だ。
そんなこんなで、この映画も忘れられない印象的な作品の1つに加えられた。
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【 こちらは原作の本 】
『光をくれた人』-公式サイト
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