実はその前々日彼にとってショッキングな出来事があった。
それは
彼が今すごく楽しんでるゲーム「大怪獣バトル・パワード」のデータが彼の友人によって消されてしまったということだ。
その友人とは、
小学校に入り、なかなか友だちづきあいがうまくいかない息子にとって、はじめてできた友達で
小1以来ずっとよく遊んでた友達だったんだけど
ここ最近は息子も交友関係がひろがってきて、あまり一緒に遊ばなくなってきてた。
それぞれ遊ぶ相手が変わってきてたんだけど
理由はそれだけじゃなく、
息子から見ると、その友人はウソをつくことも多いらしく少々うんざり気味だったようだ。
おととい、久しぶりにその友人が遊びに来て
そのゲームを貸してたんだけど、次の日の朝「さあ、やろう」と起動させてみるとデータが消えてなくなってたとのこと。
そのゲームはいわゆるミッション系で、ずっとデータをセーブして積み重ねていかないと面白くないゲームで
これまで少しずつ少しずつ苦労しながら
もう少しで終わりそうというところだっただけに、息子のショックはすごく大きかった様子で
しばらく思い出しては泣いてた。
すぐに彼のところに行ってなんでやったのか理由を聞き出そうとしたみたいなんだけど
彼はやってないと否定し続けたらしい。
言ってることがコロコロ変わるのでウソをついてると確信したらしく、帰ってきてからもそうとう怒ってた。
ボクから見ると、
その友人は息子との距離が少しずつ離れていくのを敏感に感じ取っていたんだろうと思う。
そうやってすぐにうそをつくところからしても
他の子にも同じような調子でやってるんだろうから
そこまで深い付き合いをしてないんだと思う。
彼にとっても息子はすごく大事な友達だったんじゃないかなあ。
だから思わずやっちゃったんじゃないかなあって思うんだ。
ホントはもっとかかわりをもちたかったんだろうに、結局逆に離れていくようなことをしちゃったんだよね。
そういうことも本人は自覚してないんだろうけど、ね。
きちんと振り返りができてりゃ気がつくんだろうけど、そういうこともやれてないみたいだから
このまま距離が離れて行っちゃうかもな。
ま、
20年後くらいに酒でも飲みながら笑い話みたいな感じでできるといいんだけどねえ。
そういうことがあったあとだから
なおのこと昨日の工作はすごいなあって思ったんだよね。