yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

泣いてしまった映画2

2015年11月05日 | 映画
映画を観て泣いてしまうことは実はほとんどない。

大概「ああ面白かった!」という程度で終わるんだけど、

ときどき意図せずボロボロと涙があふれ出す映画に出くわすことがある。

これまでの人生で2回目に泣いてしまった映画がイタリアのフェリーニ監督作品の「道」。

中学時代NHKで字幕放送を観て、これ以降映画を観るときは基本字幕で見るようになったきっかけにもなった作品。

主人公は大道芸人ザンパノ。これがまた粗暴で野卑な男なんだよね。

この男に買われたのがジェルソミーナ。貧乏のどん底から家族を救うため自らザンパノに買われていった。

そしてザンパノの妻として助手として一生懸命尽くすんだけど、

ザンパノは全く彼女を大事になんかせず、

結局は精神を病んでしまった彼女は捨てられてしまう。

その後月日が経ち、ザンパノが大道芸人としてのパフォーマンスができなくなった頃、ジェルソミーナがなくなってしまってることを知ってものすごい後悔の念に襲われるというお話。

いや、ホントになんとも救われないお話で、そういうお話は基本的に好きじゃないんだけど

この映画はなんとも泣けてきてしまった。

なんとも救われないエンディングなんだけど

主人公のザンパノが、その後ジェルソミーナの魂を受け継いでしっかりと生きていくんじゃないかと予想されてすごく感動したんだよね。

フェリーニ監督がそういうものを意識したのかどうかはわからないけど

ボク自身は最後にすごく希望を感じたんだよね。

La Strada Soundtrack---Nino Rota


↑この映画音楽を聴いただけで泣けてくる。

この音楽を男子フィギュアスケートの高橋大輔選手がフリーの演技で使用したんだけど

これはちょっと反則だと思ったくらい。

だって音楽を聴くだけで感動した気持ちがよみがえってくるんだもん。

スケートの演技で感動してるのか、映画のイメージで感動してるのかわからないから。(笑)

まあ、それくらい感動しました。

この映画で、ハリウッドだけじゃなくヨーロッパ映画も面白いんだなと気づかせてくれた作品でもある。

観てない方には是非お勧めしたい作品です。
コメント
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