yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

【映画】戦場のピアニスト 

2017年07月02日 | 映画
【映画】戦場のピアニスト 日本国劇場予告編


ロマンポランスキー監督作品の「戦場のピアニスト」をレンタルした。

実在したポーランドのユダヤ人ピアニストがユダヤ狩りが吹き荒れる第2次大戦を生き延びるお話。

「ライフイズビューティフル」もそうなんだけど、
この手の映画を観るたびに「なぜ、ユダヤ人は殺されるとわかっているのに一切抵抗しなかったんだろう?」とつくづく思う。

何十人もいるユダヤ人がほんの数人のドイツ兵になすすべもなく理不尽に殺されていく。
それを何の抵抗もせずただただ嵐が過ぎ去るのを待つかのように、じっとしたままでいるユダヤ人たち。
きっと、どうしようもない「あきらめ感」が彼らを支配していたんだろうと思われる。

ユダヤ人同士が管理し合うような仕組みを作り、
憎しみが同胞に向かうように仕向けるナチのやり方も相当ずるい。

ナチ側についた人たちもそれほど恩恵を被るわけでもなく、ただちょっとだけ周囲のユダヤ人よりも良い思いをするだけなんだからね~。

そういう意味では本当に民衆の心理をついていると思う。

そうしないと生きていけないような誘惑をユダヤ人に働きかけ、それに乗った人間と乗らなかった人間でまた分断されてしまう。

それが積み重なった結果が上に書いたような「あきらめ感」に支配されてしまったんだろうね。

日本を振り返ってみると、
こういう状況によく似ているような気がするし、
本当に危機感を感じる。

安倍氏率いる自民党がじわりじわりと民衆から牙を抜いていっているように感じる今日この頃、
この映画は日本人がきちんと観ておきたい映画だと思います。
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映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」

2017年07月02日 | 映画
シチズンフォー スノーデンの暴露(字幕版)


今週はこれ「シチズンフォー」。

米国政府が一般市民を常に監視していることを暴露した英雄のドキュメンタリー。

でも、アメリカ政府は「スパイ容疑」「機密暴露」で訴追している。

その報道だけが日本でも行われているので、ボク自身もこのドキュメンタリー映画を観るまでは「スパイ」なのかと思っていた。

 
   *   *   *

ーイラク戦争についてのドキュメンタリー映画で高い評価を得る一方、米国当局からの監視や妨害を受けてきた気鋭の映画監督ローラ・ポイトラスは、2013年初め、“シチズンフォー”と名乗る人物から暗号化されたメールを受け取るようになる。それは、NSA(国家安全保障局)が米国民の膨大な通信データを秘密裏に収集している、という衝撃的事実を暴露するものだった。ローラは“シチズンフォー”に会うため、旧知のジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドとともに香港へ飛ぶ。そこでふたりを待っていたのは、元CIA職員エドワード・スノーデン。彼の口から明かされた驚くべき真実とは―。なぜ彼は自らの身の危険も顧みず、この告発を決意したのか―。そして、緊迫した状況の下、ローラとグレンはいかにしてジャーナリストとしての使命を果たす戦いに挑んだのか―。

これがレビュー。

いや、実際の話、下手なそんじょそこらの映画なんかよりも断然スリリングで引き込まれた。

なんせ、ホントに殺されかねないからね。

彼らの国家当局に対する用心の仕方は半端ない。

司法の力が独立していて強いイメージのある米国ですら国家権力の前には無力なのだということも痛感させられた。

こういう「内部告発者」にも「スパイ容疑」を平然とかけてしまうのだから。

弁護士たちも「内部告発なのかスパイなのか本当のところの実態はどうでも良い。」とこのケースでのスノーデンを弁護する難しさを語っていた。

   *   *   *

米国がこんな調子なら、日本もきっとやっているんだよな・・・。

当たり前のように簡単に個人情報が調べられるんだろう。

つい最近も「総理のご意向文書の存在」を内部告発した元文科省の前川氏の出会い系バーの出入りについても簡単に暴露されてたし。

結局は前川さんの勝ちだったけど、日本政府もきっと米国と同じようにそうやって情報を得られるんだと思うとプライバシーなんて無きも同然。

プライバシーがないということは自由もないということなんだよね~。

プライバシーの危機に興味がある人にはお勧めできる映画です。
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