<2008年2月12日に書いた詩を復刻します>
燃えさかる紅蓮の炎に ナムデムンは 身をよじらせて崩れ落ちた
絶世の美女よ ソウルの 韓国の誇りよ 貴女は姿を消したのか
これまで何度も 貴女を拝み見たのに その姿は 灰になってしまったのか
韓国の人々は 悲しみに沈んでいるだろう そして 憤っているだろう
私も悲しい 放火した奴が憎い なぜ 絶世の美女に火をつけたのか
美しいから 妬ましいのか 国の宝だから 騒ぎを起こしたかったのか
にぎやかな街中に ナムデムンは 静かに居をかまえる
貴女の姿を見れば 心が安らぎ 車も人の往来も 気にならない
うるわしく おごそかに 立っている貴女
私の心はいやされ はるか昔の この国の姿が 見えてくる
ナムデムンよ 貴女はソウルの 韓国の星だった
なぜ今 消えてしまったのか どうして 姿を見せないのか
しかし 貴女は蘇るだろう きっと蘇るだろう
絶世の美女よ 貴女は韓国の星 いや 東洋の 世界の宝
より美しく よりうるわしく 貴女は 生まれ変わってくる
ナムデムンよ それが貴女の定めだ 焼け死んだ “フェニックス”よ
私たちの心を うるおしてくれ “フェニックス”よ それが貴女の定めだ
(2008年2月12日)
注・・・2008年2月11日、韓国・ソウルにある南大門(崇礼門の愛称)がある男によって放火され、跡形もなく焼失してしまった。 南大門はのちに復元されたが、上記の詩は放火事件の直後に作ったものである。